転職活動では連絡を待つ時間がとても長く感じられます。転職エージェントを利用するために登録しても連絡がない人がいるのも事実です。それは転職エージェントのビジネスモデルが原因であなたに非はありません。
転職エージェントにとって、あなたは商品
転職エージェントのビジネスモデルは上図のような三角形となっています。
なぜ転職エージェントは無料で利用できるのか？に書いたように転職エージェントのビジネスモデルは簡潔で明確です。
ポイントを以下に挙げます。
- 企業が転職エージェントに求人を依頼する
- 転職エージェントは依頼された求人にマッチングする候補者を探す
- 候補者であるあなたに求人紹介が行われる
- 転職エージェントは企業にあなたを推薦する
- 企業とあなたとで雇用契約が成立する
- 企業は転職エージェントに紹介手数料を支払う
このことから容易にわかるように転職エージェントにとって企業は顧客であり、あなたは企業に売る商品です。
どういうことなのか次でもう少し詳しく説明しましょう。
連絡がこない本当の理由
あなたは転職エージェントからみて市場価値はあるでしょうか？
企業に高く売れる商品と言えるでしょうか？
それがポイントとなります。
企業に推薦する材料がない場合のエージェントの対応はどうなるでしょうか？
当然ながらより高く売れる登録者を優先して転職エージェントは求人紹介し、転職成功させようとするでしょうね。
先ほど転職エージェントのビジネスモデルをお話ししたとおり、顧客に価値ある商品を買ってもらって初めてビジネスが成り立っているからです。
転職エージェントにとっての顧客は求人を出している企業です。
そして商品はほかでもないあなたのことなのです。
転職エージェントの仕事は最適な候補者を企業に推薦することです。
そのために登録者の面談をしたり、転職サイトにスカウトメールを出したりすることで少しでも可能性のある候補者を探しているのです。
もしあなたが転職エージェントに登録したとしましょう。
すると例外なくあなたには担当コンサルタントがついています。
担当コンサルタントが最初に行うことはあなたに紹介できる求人があるかどうかを確認することです。
この時点で「紹介できる求人がない」場合はその旨メールで連絡するか「連絡せずにスルー」するかどちらかの対応をコンサルタントはとるでしょう。
転職エージェントからの連絡がない場合の多くはあなたに紹介する求人がないからです。
タイミングの問題ももちろんあります。
転職エージェントが保有している求人とあなたとの職務経歴とのマッチングの問題もあります。
転職市場でのあなたの価値がない場合も当然ながらあります。
これらの場合は転職エージェントから事実上登録を断られたということになります。
転職エージェントから連絡がこないということにはこのような理由があるのです。
コンサルタントは100人前後の登録者を担当しています。
全ての人に対して同じようなサービスを行うことは慈善事業ではないのでできません。
企業に高く売れる人には多くの求人紹介があります。
逆に企業に推薦できない人は放置されるのです。
企業にアピールできるコアスキルがある人は転職エージェントを使うべきです。
そうじゃない人はどうすればいいのでしょうか？
どんな人にも道はあります。
止まない雨はないのです。
転職エージェントの登録を断られた場合は大手転職エージェントではなく、フリーター・ニートなら登録しておきたい転職エージェント6選！に挙げたようなニート・フリーター向けの転職エージェントを使うことをおすすめします。
これらの転職エージェントは以下のメリットがあります。
- 連絡をあなたにしないことはありません
- 登録を断ることももちろんありません
- 紹介する求人は全て正社員です
- ブラック企業は排除して紹介します
- 書類選考免除の転職エージェントがほとんどです
逆にデメリットは以下です。
- 20代にしか利用できません
- 普通の転職エージェントより求人の質は低く、給料は高くありません
まとめ
転職エージェントから連絡がなかった時の戦略についてまとめます。
- 転職エージェントにとって求職者であるあなたは商品
- 通常は高く売れなければ連絡はこないのが普通
- その時はニート・フリーター向け転職エージェントの利用をおすすめ
