
転職媒体の基本的な使い方で悩んでいる人「初めての転職なので、そもそも何から始めたらよいかわからず困っている。特に転職媒体、転職メディアを上手く利用する秘訣が知りたい。」
こういった疑問に、採用担当の筆者が答えます。
転職活動でかかせないのが、転職媒体の存在。これらをうまく利用するかどうかで転職失敗につながることも。それほど重要な転職媒体の基本的な利用方法を、採用担当の筆者が本記事で徹底解説します。
- 初めての転職者向けにも、転職媒体の利用方法がわかる
- 転職媒体を利用する順番がわかる
- 転職活動で中心に使うべき転職媒体がわかる
- 筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
- 転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
- 採用担当経験、そして3回の転職経験がこの記事の根拠です。
記事構成は、以下目次のとおりです。
では、一つずつ解説します。
転職媒体を上手く利用する【たった一つ】の秘訣とは?

ハローワーク
大きく分類すると転職媒体は3種類あります。
ハローワーク、転職サイト、転職エージェントです。
転職媒体を上手く利用するための【たった一つ】の秘訣はとても簡単です。
それは使う順番を間違えないということです。
ハローワークは国が運営していて、転職活動以外にも失業保険をもらうためにお世話になる場合もありますよね。
転職媒体としてのハローワークは応募したい求人の紹介状を発行してくれるまでがサポート範囲です。
もちろん職業相談という形で求人のことを色々と聞くことができます。
職員の方は求人情報に明るいとは必ずしも言えません。
プロのコンサルタントではありませんから、仕方がない面はあります。
ハローワークの職員は質問に対しては、きちんと会社に電話で問い合わせくれますので、ご安心ください。
「応募可能な年齢層は?」は絶対に確認しておくべき項目です。
企業は募集、および採用において雇用対策法により年齢制限をしてはいけないことになっています。
しかしながら現実としては、採用する方としては想定年齢は必ずあります。
企業は応募を拒否することが、法律によりできません。
ですが選考方法については、ブラックボックスです。
不採用の理由を開示する義務は、必ずしも企業にありません。
書類選考が見送りになったとしても、理由は教えてもらえないのが普通です。
実際は、年齢が書類選考の合否に関係していることも多いです。
採用担当の筆者も、書類選考では年齢を参考にしています。
手を動かす仕事は若い人中心、管理職はミドルの方というように。
選考をしていくと、どうしても年齢が影響します。
例えばマネージャー経験がある方はミドルに多いので、自ずと採用もミドルの方中心になります。
このように、応募可能な年齢を聞くことは重要です。
それによって、応募可能かがだいたいわかります。
勝負にならない求人は、応募しないほうが無難です。
転職活動は忙しく、可能性のある求人だけに挑戦すべきだからです。
応募しても無駄な求人を事前に見極める作業が必要です。
そのためには年齢その他の疑問点は事前に洗い出しておくと良いでしょう。
応募資格があることが確認出来たら、履歴書・職務経歴書を作成します。
応募手続き、面接日程調整などはあなた一人で企業と調整する必要があります。
ハローワークを利用することで転職活動の一連の流れを把握できるメリットがあります。
一方では、事務手続きが面倒であるというデメリットもあります。
ハローワークを利用するタイミングとしては、転職活動の最初がベストです。
転職活動の流れを把握するには、最初が良いからです。
転職活動の仕方がわかれば、後は同じ事の繰り返しです。
出来れば転職活動に集中して、事務処理は省きたいところ。
そうなると、ほかの転職媒体を使う段階です。
転職サイト・転職エージェントと進むにつれて、あなたが行う手続きは少なくなっていきます。
【採用担当が断言!】ハロワをおすすめしない理由とは?【メリット・デメリットから明確】
転職サイトの利用は2番目
転職サイトは、求人サイトとも言います。
企業、もしくは人材紹介会社から依頼を受けて求人掲載する転職媒体が、転職サイトです。
転職サイトへの登録は、できれば転職活動を始めたらすぐに行いましょう。
登録だけならば、履歴書・職務経歴書は完成されている必要はないからです。
レジュメは、ブラシュアップしていけばよいので、必ずしも登録する必要はありません。
転職サイトのもう一つのサービスとしては「スカウト」があります。
このサービスをおすすめする転職サイトが殆どです。
スカウトサービスを使うと、レジュメが公開されます。
企業に見てもらえるレベルになっている方がスカウトが来るわけですが、不要なメールがくるのであまりおすすめしません。
転職サイトの使い方は「転職サイトによって利用方法を決めてしまう」のがおすすめです。
全ての転職サイトで求人検索、スカウトを使うと混乱します。
求人検索に使う転職サイトとスカウトに使うサイトを分けるのです。
そうすることで求人検索用の転職サイトにはレジュメの完成度に力を入れなくても良くなります。
逆にスカウト用の転職サイトは、レジュメ更新に力を入れてオファーを待つというスタンスで良いです。おすすめは、 ビズリーチ リクルートダイレクトスカウト
です。
転職媒体のメインは、転職エージェントです。
転職サイトの利用については、このくらいで良いと思います。
【常識外ですが真実!】転職サイトのデメリット・メリット【採用担当が徹底解説!】
転職エージェントの利用は最後でメインに使う
ハローワークや転職サイトで転職活動の概要がわかってきたら、転職エージェントを利用します。
いきなり転職エージェントを利用すると、あなたの本来のスキルが理解されない可能性があります。
転職エージェントはハローワークや転職サイトと違って、担当アドバイザーがあなたにつきます。
まさに、有能な秘書がつく感じです。
アドバイザーはコンサルタント、エージェントなどとも呼ばれます。
エージェントに「どう見られるか?」が重要です。
いずれにしても転職エージェントを利用する際は、エージェントという「人を介して」転職活動をします。
そのためには、エージェントとのコミュニケーションが最重要です。
転職エージェントのサービスとしては、コンサルタントからのアドバイスがもらえます。
求人応募などの事務手続きも、全て代行してくれます。
例えば、求人紹介・応募・面接日程調整・年収アップ交渉などを企業と折衝するのはエージェントです。
事務手続きは、ハローワークや転職サイトに比べるとかなり少ないので転職活動に集中できます。
その代わり直接企業と連絡をとってはいけません。
【採用担当者が教えます!】求人応募で転職方法ごとのルールとは?【注意】 | 転職プロセス
転職エージェントに登録すると、最初にコンサルタントとの面談があります。
あなたのキャリアを聞くことで、紹介可能な求人をピックアップするためです。
転職エージェントとの面談が、とても重要です。
緊張する必要はありませんが、準備は十分にしてから望みましょう。
面談で必ず聞かれることがあります。
それは「なぜ転職するのか?」という転職理由です。
転職活動で、それが最も重要なことです。
転職理由が明確にならないと「転職の軸」も定まりません。
つまり、どんな業界のどの職種へ応募していくかが決まらないのです。
今までの経験を活かす方が結果的には、多いでしょう。
ですがそれは、転職理由を検討した結果でなければいけません。
安易な転職をしないためにも、エージェントに良く相談してみることをおすすめします。
転職理由が明確でなく、会社を辞めたい理由のみ存在する場合は良く考えることです。
退職理由だけでは、転職は成功しません。
頭の中で転職理由に、昇華しましょう。
転職理由がわからず悩んでいる場合でも、エージェントに相談するときは委ねるのではなくあなたの主張を言って、アドバイスを求めるという形をとりましょう。
その方がエージェントは、安心して企業にあなたを推薦できるはずです。
転職エージェントを使う際には、あなたの意見を聞く形にするのが秘訣です。
「~がわからないのですがどうしましょう?」ではダメです。
エージェントの対応の仕方もチェックしてください。
メールで質問しても、24時間以内に回答がないエージェントは能力なしと判断して良いです。
忙しくて能力のあるエージェントほど、メールのレスポンスは早いものです。
これは、サラリーマンの世界でもそうです。
出世している人のメールの返信は早いです。
処理するメールが多いのにも、関わらずです。
もしも頼りないエージェントだと判断したら、できるだけ早く担当者を交代してもらいましょう。
【採用担当が教える】無能なコンサルタントを見極める6つのポイント
大手では、ウェブサイト上から担当者を変更依頼できるところが多くなっています。
その他でも担当変更してくれない転職エージェントはないはず。
エージェントの出来不出来は、売り上げに影響するから。
結果として、人材紹介の業界は優秀なエージェントが生き残ります。
なので若い人よりは、ベテランのエージェントの方が安心感がある傾向があります。
まとめ
各転職媒体の使い方のポイントを一行でまとめますね。
転職媒体 | 使い方のポイント |
ハローワーク | 転職活動の流れを把握するため、最初に利用 |
転職サイト | 登録は最初に。転職サイトごとに利用目的を決める |
転職エージェント | 転職活動に慣れてきたら登録。最初の面談がポイント。担当者変更も早めに行おう。 |
