
同一企業の別求人に応募可能なのか悩む人「求人検索したら、同一企業の別求人が見つかった。こんなときは、複数求人への応募は可能なのだろうか?可能だったら知りたい。」
こういった疑問に、採用担当の筆者がお答えします。
求人検索をしていて、同一企業の別求人が見つかって応募したい時ってありますよね。そもそも同一企業の別求人に応募しても、よいのでしょうか?
さきほど、こんなツイートをしました。
転職活動で、たまにある悩み。同一企業で別求人に応募しても良いのか?答えはyes。求人応募は、転職の軸にマッチングしていれば、問題ない。ミスマッチ求人に応募するのは、ダメという単純なこと。
— CowBoy | 代表取締役&採用担当 (@cowboy19620626) October 18, 2025
転職活動で、たまにある悩み。同一企業で別求人に応募しても良いのか?答えはyes。求人応募は、転職の軸にマッチングしていれば、問題ない。ミスマッチ求人に応募するのは、ダメという単純なこと。
- 同一企業の別求人に、応募は可能か?
- 志望動機が明確であることが、重要
- 転職エージェントをうまく利用すること
- 筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
- 転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
- 採用担当経験、そして3回の転職経験がこの記事の根拠です。
記事構成は、以下目次のとおりです。
では、一つずつ解説します。
同一企業の別求人への複数応募は可能なのか?

転職活動における求人応募は、あなたの自由意思でできます。
たとえ、同一企業の別求人への複数応募であったとしても、可能です。
同一企業で別求人が出ていることは、確かに多いです。
だからと言って、同一企業の別求人になんでも複数応募しても、良い結果は得られません。
そんなときは、転職活動の基本に立ち返ってみることです。
そうすれば、求人応募は決まってくるはず。
転職活動で、最も重要なことは転職理由・転職の軸を明確にすること。
転職の軸が決まれば、応募すべき業界や職種が明確になります。
【驚愕の事実】転職の軸を作るのは意外に簡単【採用担当が教える】
逆に言うと、転職の軸に合わない求人には、応募すべきではありません。
転職理由・転職の軸は、書類選考や面接で必ずチェックされます。
運よく転職できたとしても、転職理由に合わない職場では長続きしません。
転職後のキャリア全体を考えたものが、転職理由です。
くれぐれも、転職テクニックとして、転職理由を考えないようにすることです。
キャリア形成のために、転職理由を明確にするのが基本です。
【採用担当が解説】キャリアの棚卸しを手抜きするとどうなるか?【うまくいくものも】
同一企業の別求人へ応募する意味は?

視点を変えて、採用担当の立場に立って考えてみましょう。
同一企業の別求人へ応募するとは、どういうことでしょうか?
例えば、3求人にあなたが、応募したとします。
応募受付は、ほとんどの会社が人事で行います。
なので、あなたの応募書類が3部人事へ送付されることを意味します。
応募職種がバラバラだとしたら、人事はどう思うでしょうか?
同一企業の別求人へ応募する場合、本命の求人があるはずです。
他の求人の職種が違っていれば、本命の求人に影響を受ける可能性だってあります。
こうなると、応募書類を読んでもらえないかもしれません。
志望動機に疑問を持たれるような行為は、やめましょう。
とても書類選考を通過するとは、思えない行為です。
面接につながらない求人応募は、避けるべきです。
- 同一企業の複数応募は、志望動機に矛盾がないようにしましょう。
- 応募を検討するのは、転職理由・転職の軸にあっている求人だけにしましょう。
ここで大事なことは、通常の応募よりも少しの手間をかけることです。
応募書類は「添え状・履歴書・職務経歴書」の3点セットです。
添え状は、表紙のようなもので通常応募では形式的なものです。
【転職活動】添え状は履歴書・職務経歴書よりも手間をかけるな!
しかし、同一企業の別求人への複数応募については、添え状でそのことについて簡単に触れておいた方が良いでしょう。
複数応募している理由を、書く必要があります。
履歴書に書いてもよいですが、添え状に書いておいた方が採用担当が読みます。
添え状を読まない採用担当者も、中にはいらっしゃいます。
そのときの保険として、履歴書にも同様のことを書きましょう。
あなたの応募意図が伝わらなければ、時間の無駄です。
面接に呼ばれれば、ラッキーくらいに考えていると思われてはたまりません。
この程度の手間で、面接につながる可能性が増えるのでしたら、積極的にやるべきです。
志望動機が明確か?

面接では、必ず複数応募の理由を質問されます。
具体的には、転職理由と志望動機です。
転職理由・転職の軸は転職活動を通して変わりませんが、志望動機は求人ごとに異なるものです。
転職理由をベースに「なぜこの求人なのか?」の要素を加えたものが、志望動機だからです。
転職理由は、キャリア形成ですので、応募する求人に影響は受けません。
転職活動を始める前に、明確にするべきものです。
【採用担当が解説】転職を決意する前にやるべきことは、転職理由の明確化【たった1つ】
この2点をまず、押さえておいてください。
転職理由・転職の軸は、普遍的なものです。
転職の軸は、ブレてはいけません。
これは、転職活動の基本的なことです。
【採用担当が解説!】転職の軸がブレた時、確認すべき3つのポイントと対策とは?
面接では、転職理由が明確かどうかを確認するため「今まで応募した求人を教えて下さい」のような質問をされることがあります。
採用担当は転職理由の確認で質問しています。回答内容は慎重に答えましょう。
転職活動の最初の頃には、転職理由にマッチングしない求人に応募したこともあったかもしれません。しかし、正直に答えて採用担当を不安にする必要はありません。
面接官が期待する答えを察知して安心してもらいましょう。
面接とは、採用担当を安心させることが重要です。
前述したとおり、志望動機は求人ごとに明確である必要があります。
面接官は転職理由より、志望動機が確かかを重点的に質問してきます。
【志望動機】なぜ企業は聞くのか?具体的な回答例やキャリアの棚卸しの重要性【採用担当が解説】
全ての求人で、志望動機が明確だったら、複数応募は問題ありません。
むしろ企業は、あなたを欲しがるはずです。
求人票には、募集要項が書かれています。同一企業でも、要求スキルが異なれば、別の求人扱いになります。
同一企業の別求人に応募しても、必要スキルを多く満たしていれば、問題ありません。
同一企業の別求人応募のデメリットは、希望する部署で働けない可能性があることです。本命でない求人に内定がでた場合も考えておくべきです。
企業は多くの事業に対応可能な人材という評価をし、内定を出しますがあなたの希望求人とは異なる場合もありえます。
将来の幹部候補には、違いないですが、健康を害しては何にもなりません。
このあたりも考慮すると同じ企業に複数応募するのも限度があります。
2求人が限度です。
それ以上だと、今後のキャリア形成に影響が出かねません。
求人票に書かれた仕事だけをするのが、正社員ではありません。
実際は、何でも屋に近いです。欧米のようにジョブディスクリプションがある企業は、珍しいです。
転職エージェントに相談すべき

応募した求人の選考結果も、想定しておくこと。
選考結果の連絡は、同時とは限りません。
【採用担当が解説】転職面接の結果が遅い3つの裏事情とは?【キープ】
しかも連絡元は、同じ企業。
内定承諾を待って欲しいと言ったら、第一志望の求人ではないとバレやすいです。
このあたりの企業交渉は、あなた一人では難しいです。
その場合は、最初から転職エージェントを使った方が良いですし、楽です。
【採用担当が教える】転職エージェントがしつこくても、内定辞退は問題なく可能
転職のプロに任せることによって、内定率も高くなります。
転職エージェント推薦であれば、同一企業の別求人への応募も問題はありません。
推薦状は転職エージェントが書いてくれるため、同一企業の別求人への応募の理由も依頼すればきちんと書いてあるからです。
ダメ押しにできるコンサルタントは、企業に電話で連絡してお願いしてくれるはず。
心配だったら、推薦状を応募前に見せてもらいましょう。
【採用担当解説】直接応募は本当に有利?転職エージェントのメリットを徹底解説!
転職エージェントは、求人紹介はもちろんのこと、履歴書・職務経歴書の添削や面接アドバイスについても転職支援してくれます。
応募後に内定が出た後も、どれが第一志望かはエージェントは把握しています。
【採用担当が解説】転職エージェントはマッチング重視の使い方が良い【あなたは商品】
あなたが最適な転職ができるように、企業と調整してくれます。
転職エージェントのデメリットは、担当コンサルタントによって対応が違うことです。相性が合わないと感じたら、できるだけ早く担当者交代を依頼してください。
【転職3回でわかった!】転職エージェントはコンサルタントで選ぼう
まとめ
最後に、同一企業の複数応募について、まとめます。
- 転職理由にあった求人に、応募
- 志望動機は、求人ごとに明確にする
- 選考結果も考慮して、転職エージェントを上手く利用する



