
転職活動中だが、これから初めての面接だ。転職面接で注意することをタンテキに知りたい。あまり多くあると、こちらが対応できないかも。とりあえずは、常識的な注意点を知りたいな。
こういった疑問に、採用担当の筆者がお答えします。
初めての転職面接は、誰でも緊張するものです。面接対策はもちろんですが、「当日、会場に無事に到着できるか」「失礼のないマナーで臨めるか」といった準備も、内定獲得の重要なステップとなります。
面接官は、皆さんが思っている以上に、当日の行動(段取り力)をチェックしています。この記事では、面接初心者が最低限押さえておくべき常識的な注意点を、採用担当者としての視点からタンテキに3つに絞って解説します。
さきほど、こんなツイートをしました。
面接当日は、誰でも緊張するもの。最低限、次のことをやっておきましょう。①面接会場の下見。当日、迷わないように。②公共交通機関も遅れにくい路線を使おう。③到着時間は早すぎても、遅すぎても行けない。15分前までに到着しても、早すぎます。人事は忙しいので、5分前到着で、OK。
— CowBoy | 代表取締役&採用担当 (@cowboy19620626) October 31, 2025
面接当日は、誰でも緊張するもの。最低限、次のことをやっておきましょう。①面接会場の下見。当日、迷わないように。②公共交通機関も遅れにくい路線を使おう。③到着時間は早すぎても、遅すぎても行けない。15分前までに到着しても、早すぎます。人事は忙しいので、5分前到着で、OK。
- 面接当日に遅刻・迷子といった初歩的な失敗を避けるための具体的な準備がわかる。
- 採用担当者が理想的と考える、面接会場への適切な到着時間がわかる。
- 面接直前の常識的なマナーの重要性がわかる。
- 筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
- 転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
- 現役採用担当、そして3回の転職経験がこの記事の根拠です。
記事構成は、以下目次のとおりです。
では、一つずつ解説します。
1. 面接会場までの【確実な交通経路】を必ず確保する

面接会場に行くのは、再応募でなければ初めての場合が殆どです。自宅から面接会場まで、公共交通機関の経路を全て確認しておきましょう。
採用担当が注目するポイント:「段取り力」と「危機管理能力」
面接官は、面接当日の行動から、その人が「事前にリスクを想定して計画を立てられるか」を見ています。遅刻は段取り力の欠如と見なされます。
当日交通機関が遅れる可能性も考えれらます。特に、遅れやすい路線や、雨風で運休しやすい路線は避けるのが賢明です。少し遠回りでも、確実な経路を選ぶように計画を立てておきましょう。
面接当日、もし現職の仕事の都合で面接に向かう場合は、以下の点に注意してください。
- 残業はしない: 面接日には、定時で帰ることを上司に伝えておきましょう。トラブル対応要員にならないよう、余計な仕事は入れないことが鉄則です。
- 平日面接が続かないように: 平日に定時退社を繰り返すと、「転職活動しているのでは?」と疑われかねません。
転職エージェントに登録しておけば、面接日程の調整をアドバイザーが行ってくれます。一日に集中して面接を組んでもらうなど、最も良い日程を組んでもらいましょう。エージェントは心強い味方です。
【初心者向け】採用担当が教える!面接前・当日・面接後のやること&NG行動
2. 最寄り駅からの【歩行経路】と【到着時間】の調整

面接会場へどうやっていけばいいかは、事前にGoogleMapなどで、最寄り駅から会場までの歩行経路を詳しく調べてブックマークしておきましょう。
理想的な時間調整術
面接会場に到着する時間にも、気を配りましょう。
- 遅刻は厳禁:言うまでもありませんが、信頼を失います。
- 早すぎる到着も迷惑:「面接開始15分前までには到着しておきましょう」というアドバイスもありますが、企業側の準備や受付の方の手を煩わせるため、早すぎる到着は歓迎されません。
人事は忙しいため、企業にとって最も都合が良いのは、面接開始5分前までに到着することです。受付の方がお茶を出したり、担当者に連絡したりする時間が最小限で済みます。
早めに着いた場合の時間調整のため、事前に喫茶店やカフェの場所を確認しておきましょう。下見をしておけば、よりスムーズに面接会場に到着できます。喫茶店で、面接の頭の体操をするなど、有効活用しましょう。
【採用担当からの裏情報】
面接会場に早く着きすぎた場合、ビルのエントランスなどで待機するのは避け、必ず近隣のカフェなどで時間を調整しましょう。面接開始の5分前を目標に受付をしてください。
【採用担当が解説】一夜漬けで、面接前日に再確認すべき4つのこと
3. 面接直前の【常識的なマナー】も確認する

面接当日、交通や時間調整と並んで重要なのが、面接直前の常識的なマナーです。これは、転職初心者が最も不安に感じやすい点でもあります。
採用担当が注目するポイント:「社会人としての基礎」
これらのマナーは、会社に入ってからの同僚や取引先への対応の基本姿勢を示します。どれも難しいことではありませんが、緊張していると忘れがちです。
受付時・入室時のチェックリスト
| シーン | 確認すべき常識的な注意点 |
|---|---|
| 受付前 | 携帯電話の電源をマナーモードではなくOFFにする。(面接室への移動中に鳴るのを防ぐため) |
| 受付時 | 会社名・氏名・面接開始時間をハッキリ伝え、誰と約束しているかを明確にする。 |
| 入室時 | ドアを3回ノックし、「どうぞ」と言われてから入る。静かに開け、面接官に向かって「失礼いたします」と一礼する。 |
| 着席時 | 面接官から「おかけください」と言われてから着席する。(バッグは椅子の横に立てて置くのが基本) |
| 面接開始 | 「本日はお時間をいただきありがとうございます」と面接官の目を見て挨拶する。 |
特に転職面接では、新卒よりも機敏な動きや丁寧な言葉遣いが求められます。この「常識的なマナー」を押さえるだけで、面接官に与える印象は格段に良くなります。

面接当日の失敗は「準備不足」から起こります。今回挙げた常識的な3つの注意点(交通経路・時間調整・直前マナー)さえ押さえておけば、自信を持って面接に臨めますよ。



