
- 最終面接で、特に注意すべきことを知りたい
- 最終面接と、一次面接・二次面接との決定的な違いを、知りたい
- 最終面接で転職失敗してしまうのは、どんな場合があるんだろう?
上記の疑問・お悩みにお答えします。
- 最終面接で、注意すべき点は?
- 最終面接と、一次・二次面接との決定的な違い
- 最終面接で転職失敗してしまうのは、どんな場合?
- 筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
- 転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
- 採用担当経験、そして3回の転職経験がこの記事の根拠です。
記事構成は、以下目次の通りです。
では一つずつ解説します。
転職の最終面接は「採用決定者による見極めの場」【対策あり】
転職の最終面接では役員、募集部門の責任者などの採用決定権がある人が面接をするのが基本です。
内定の為の重要なステップとなるので、「単なるセレモニー」ではありません。
【採用担当が解説】転職面接の結果が遅い3つの裏事情とは?【キープ】
最終面接で50%が落ちる企業もあります。
最終面接といえども、油断せずにきちんと準備をしましょう。
最終面接は会社とのマッチングがカギ
応募者のスキルがいくら高くても、社風にあわなければ、仕事で実績をあげることは難しいです。
最終面接は、応募者と企業とのマッチングで決まることが、ほとんどです。
最終面接の時間は企業によってもちろん違いますが、一時間前後くらいです。
最終面接の通過率も会社によって違いますが、先ほど書きましたが厳しいところでは50%以上が落とされます。
なので最終面接用の準備は、必須です。
もちろん、最終面接で内定承諾の意思確認をするわけではありません。
内定をもらえると勘違いして、面接に臨むとひどい目にあいます。
最終面接の対策はキャリアビジョンを全集中の呼吸で
経営者層であれば、入社後のキャリアビジョンを最も重視します。
3年後、5年後、10年後にあなたはどういう仕事をしていきたいのか?
応募者はキャリアの棚卸しで、明確にしたはずですが、再確認しておきましょう。
キャリアビジョンのまとめ方は、以下の通りです。
- 求人票の仕事内容が、転職理由にマッチングしていること
- 募集要項に関連のある職務を、イメージ
- 例えばエンジニアであれば、「プログラマーからシステムエンジニアへ」というように。「下流から上流へのキャリアビジョン」は、受け入れやすい
キャリアの棚卸しの効果は、最終面接でもあります。
最初に苦労しておけば、最終面接の準備ではその分楽が出来ます。
社長・役員に対して、キャリアビジョンをはっきり示すことが最終面接のカギです。
【社長面接】相性が決め手!?「社長が教える」成功するための準備ポイントと質問例
面接官が内定を視野に入れたときは質問の内容が違う【採用担当者が教える】
最終面接の前に、再度情報収集・確認をする
最終面接ではもちろん、企業のことを熟知していることが求められます。
準備する時間はいくらあっても足りないのですが、最低限下記くらいの情報は収集しましょう。
- 企業のホームページ
- 転職会議などの口コミサイト
- 新聞・ニュース
- 会社四季報・業界地図などの企業研究で必須な本
- 会社説明会に出席
口コミサイトについては転職会議が有名です。
転職会議には口コミだけでなく、給料明細も掲載されています。本当の給料がどれくらいかが、わかります。
筆者も転職活動をしているときは、必ずチェックしていました。
集めた情報は、企業間の比較が難しいです。
エクセル・スプレッドシートなどのツールを使って、比較表を作成しましょう。
比較する項目名をそろえることで、情報が整理され、企業間の比較が可能になります。
求人応募した企業から内定が出たら注意すべき、たった二つのこととは?
転職の最終面接と一次面接・二次面接との決定的な違い
一次面接、二次面接では「基本的なビジネスマナー」や募集要項に書かれている「職務内容が問題なくできそうか?」に重点を置いて行われます。
それに対して、転職の最終面接では社長や役員クラスが面接官となることが多いので「会社にとってどれくらいの利益になるか?を見ている」と言えます。
それが最終面接と一次面接・二次面接との決定的な違いです。
仮に入社したら「どれくらいの売上を上げてくれそうか?」を見ているのです。
【代表取締役が徹底解説】最終面接と一次二次面接の決定的な違いとは?
あまり良い表現ではないですが、あなたの会社における品定めをしているのです。
求人の募集部門の立場であれば、求人票に書かれていることができれば良いのですが、最終面接ではそれよりも可能性、未来を見ています。
ご存知の通り、現在は技術革新のスピードが早く「今ある技術がすぐに使えなくなる」時代です。
そうすると要求されるのは「今保有しているスキルも大事ですが、あらゆることに興味があるかどうか?」日々読書をするなどで「キャッチアップをしているか?」どうかです。
世の中のスタンダードを知っていて当然なので、日々の勉強は欠かさないようにしましょう。
これは一夜漬けで出来るものでは、ありません。
一次面接は、一夜漬けでも通過できるでしょう。
二次面接はまさに実務能力が問われますので、ここが山場と言えます。
二次面接を通過したからと言って、安心はしないでください。
最終面接は、取締役クラスによる経営目線での評価です。
面接官からは、「なぜ当社なのか?」を聞かれるはずです。
志望動機は一次面接でも回答できているので大丈夫ですが、最終面接であれば、企業にもよりますが「愛社精神」のようなものを好む面接官もいるでしょう。
そこは、面接当日の空気を読むしかありません。
- いきなり最終面接ってあり?
- 面接を重視していない
- 人手が足りない
- 入社してからの仕事が出来るかで決めたい
などの場合、面接は1回で内定が出る場合もあります。
この場合はブラック企業の可能性もありますが、必ずしもそうとは言えません。
ただしあなたのことをよく理解しようとしないで、入社させようとするのであれば、内定辞退して問題ありません。
念のため、口コミサイトで会社の評判を確認してみると良いでしょう。
身だしなみは、最終面接だからと言っても「特に意識せず」一次面接・二次面接と同様で良いです。
最終面接で転職失敗してしまうのはどんな場合?
最終面接で役員と価値観が合わないことが判明
最終面接は、会社とのマッチングが全てです。
応募者のスキルが高くても、「事業に活かすことができなければ、本人にとっても不幸」です。
転職した後「こんなはずではなかった」と応募者/企業ともに後悔しないために、最終面接は、社風に合うかどうかという点がとても重要。
一次面接、二次面接でも、社風に合うかどうかを確認されています。
人事・現場責任者・経営者と立場が異なれば、見方もかわります。
人事が社風にあうと判断しても、最終面接で逆転することはあります。
筆者の経験からも、最終面接で見送りになる場合は、社風にあわないことが殆ど。
最終面接官(取締役)から見て入社意欲がイマイチ
一次面接で志望動機をクリアしているので、入社意欲が感じられないというのは少ないです。
しかし取締役の場合には違った見方をしますので、物足りなさを感じる場合もあリます。
割合としては少ないですが、この点も注意して最終面接に臨んでください。
一次面接、二次面接と最終面接とで回答したことと違う
同じ質問をされたときに、あなたは同じ事を答えることに抵抗があるかもしれません。
抵抗があるのであれば、言い方を変えて、意味が同じであるように回答しましょう。
なぜなら面接官は、面接での回答内容の一貫性を見ているからです。
面接での回答内容に矛盾があると、突っ込まれたりするかもしれません。その時点で、見送り原因になり得ますので注意。
一次・二次面接で回答した内容を面接が終わったら、すぐ記録しておくと、対策になります。
特に転職理由は、一次面接からの軸ともなるものです。
普段の転職準備で、転職理由を明確にしておき「面接ではそれを答える」だけで良いです。
面接理由の深掘りがされていれば「エピソードも交えて答える」ことができます。
【採用担当が徹底解説!】転職理由をなぜなぜ分析で深掘りしよう!
一次面接、二次面接でうまく答えていたのに「最終面接で違う転職理由」を言ってしまうと致命傷になりかねません。
最終面接だからと言って、カッコつける必要はありません。
転職理由・退職理由は、面接の回答で矛盾があると不利です。
「本当の転職理由はほかにあるのでは?」と疑われるもとです。
キャリアの棚卸しで、しっかりと転職理由を深掘りできていれば、この点は心配ないでしょう。
転職活動を成功させるか、失敗に終わるかは【キャリアの棚卸し】にかかっています。
面接準備のほとんどがキャリアの棚卸しでできてしまうので、手抜きしないでしっかり行いましょう。
【採用担当が解説】キャリアの棚卸しを手抜きするとどうなるか?【うまくいくものも】