転職活動の期間は人によりもちろん違います。ここでは在職中の方が転職する場合を考えてみます。
転職活動の期間はいったいどのくらいが目安なの?【90日くらい】
転職活動の期間を決める手順は以下の通りです。
- 転職スケジュールを立てる
- 転職スケジュールはルーティン化することが大切
- 転職活動は90日を目標に
一つずつ解説します。
転職スケジュールを立てる

転職活動の期間は?
就活を決意したら、実行すべき3つのこととは?に書いてあることは実行して頂けましたか?

それが済んだら、転職実現までのスケジュールを大まかでよいので立てます。
スケジュールを立てることにより『見える化』する効果があるからです。
つまり、無駄なことはやらなくなるんですね。
ひたすらスケジュール通りに転職活動していく、そんなスタンスで良いと思います。
スケジュール項目としては、はじめはおおまかで良いと思います。
- これで安心!履歴書はこれさえ守れば難しくない!を参考に履歴書を書くのはいつごろ?
- 職務経歴書のおおよその完成はいつ?
- 知らなきゃ損する転職サイトの真相!を参考に転職サイトへ登録するのはいつごろ?
- なぜ転職エージェントは無料で利用できるのか?を参考に転職エージェントへの登録はいつ?
- 求人案件への応募開始はいつ?
- 面接
- 内定目標はいつ?



キャリアの棚卸し~履歴書・職務経歴書の作成
履歴書や職務経歴書の作成までにはおおよそ1~2ヶ月程度かかります。
常にキャリアの整理を行っているかどうかがポイントです。
キャリアの整理ができている方はキャリアの棚卸しには時間はかかりません。
そうでない方は当然時間がかかるでしょう。
例えばですが、4つのタイプで転職スケジュールを書いてみました。
- Aさん:キャリアの整理がされていない方
- Bさん:標準的な方
- Cさん:キャリアの棚卸しの期間が短すぎる方
- Dさん:キャリアの棚卸しをしっかりと行った結果、職務経歴書作成期間には時間がかからない理想的な方
例えば、Aさんはキャリアの整理ができていないので、キャリアの棚卸し、履歴書、職務経歴書すべてに時間がかかります。
応募書類作成期間が70日くらいかかるイメージです。
そのあと、転職サイトに登録して、転職エージェント推薦で応募して、面接、内定まで考えると、転職活動は長引くかもしれません。
言うまでもなく、最も時間のかかるのはキャリアの棚卸しですので、それを乗り越えれば、早い人は転職先は早く決まる可能性があります。
キャリアの棚卸しがしっかりと行われていれば、職務経歴書は思ったほどは時間はかかりません。
Dさんの場合は、キャリアの棚卸しで時間がかかりますが、結局は転職活動期間が最も短くなる理想的なケースです。
転職活動に限らず事前準備が一番大切です。
キャリアの棚卸しをしっかりしておけば、転職活動を効率的に進めることが可能と言えます。
転職サイトへの登録
次に転職サイトへいくつか登録して、転職市場でどんな求人があるかをリサーチします。
求人検索では転職理由(転職の目的)をもとに、くまなく見てみることが大切です。
- 希望している業種・職種の求人票の難易度や求人数はどれくらいか?
- 需要はどのくらいあるのか?
転職サイトに掲載されている求人数を見て、あなたの転職市場における需要はだいたいわかると思います。
あなたの希望する職種、すなわち、転職の軸が決まっていなければ転職サイトの求人数も参考になります。
転職サイトへの登録はキャリアの棚卸しをしっかり行ってからです。
需要がある職種でしたら、その職種に絞って探していく方法もあります。
ですが、今は将来安泰な職種や業種は存在しません。
キャリアの棚卸しで見える化された、あなたの強みや弱みを基に業種を絞らずに求人をリサーチする方が現実的です。
あなたは本当に転職活動で勝ち残っていけるかを求人検索結果から判断することが目的です。
結果によっては転職しないほうが良いと判断できれば、傷は浅くて済みます。
キャリアの棚卸しはやっておいて損はありません。
それに対して、転職サイトへの登録から次に進むかは掲載求人を見て、もう一度判断が必要です。
数年前まではそこまで慎重になる必要はありませんでした。
現在は特に業種の流動化によって、ここは重要です。
撤退する勇気も大事なんです。
転職エージェントへの登録
転職サイトへの登録がだいたい終わったら、今度は転職エージェントへ登録します。
リクルートエージェントやマイナビエージェントなどは名前は聞いたことがあると思います。
意外と知らない転職サイトと転職エージェントとの違いとは? に書いたように両者の違いとはキャリアコンサルタントと呼ばれるあなたへ転職をアドバイスする担当者がつくかどうかです。
キャリアコンサルタントはいわばあなたの秘書のような役割を担います。

求人の紹介、企業へあなたを推薦して応募、選考結果の受付、あなたへの連絡、待遇面の交渉など、転職活動のサポートをしてくれる存在と考えて良いです。
ですがキャリアコンサルタントには能力の差があるのも事実です。
ベテランの方でしたらほぼ間違いないと思いますよ。
担当者の交代は自由にできます。
問題があればすぐに申し出ましょう。
大手の場合はウェブサイトから手続きできるところが多いです。
転職エージェントから推薦してもらい、求人応募
次はいよいよ求人応募です。
ハローワークや転職サイトで見つけた求人についても、転職エージェントから推薦してもらって応募した方が有利です。
今までの経験を活かして転職するか、未経験の分野へ挑戦するかのどちらでも転職エージェントはサポートしています。
以前は経験がないと転職エージェントを使うことは難しかったのですが、これも時代の変化により変わりました。
内定までは求人応募ごとに進捗管理
応募~内定まではスケジュール化しにくいので、求人応募ごとにエクセルなどで管理することをお勧めします。
求人応募の合否の管理に使うのです。
転職活動をしていますと、過去に応募した求人は忘れてしまうこともあります。
採用する企業によっては、1ヶ月ほど経過してから内定が出たりします。
なので、応募した求人案件のリストを作成することもスケジュール作成とともに必要なことだと思います。
転職スケジュールはルーティン化することが大切
これらのスケジュールはルーティン化することが重要です。
そうしないと続きませんよね。
転職活動の最初の時期はテンションが上がっているので、スケジュールは守られるでしょう。
重要ななのは長い転職活動の間、スケジュールを守ることです。
私はスケジュールが守れなかった経験者なので、無理なスケジュールは立てないことです。
継続できるスケジュールを作成しましょう。
期間を決めて転職先を決めれば良いと考えれば、もう少し無理のないように行動できるのではないでしょうか?
最初は30分でいいから、時間をとりましょう。
無理なく時間がとれると思えば、1時間、2時間と少しずつ増やしていけばいいんです。
1日のスケジュールを決めるのもいいと思います。
夜だったら、何時から作業するとかですね。。。
朝だったら、会社に出勤前に転職活動する時間がとれれば決めておきます。
若干の早起きは必要ですけどね。
朝型か夜型かであなたが無理なくできる方を選択しましょう。
そして休むことも大事です。
この日は転職活動をしないとか決めても良いと思いますよ。
転職活動は90日を目標に

大体の仕事は3ヶ月、6ヶ月、1年単位でスケジューリングされています。
転職活動でも3ヶ月間を目標にするのが、スケジュール管理がしやすいのです。
2ヶ月、4ヶ月だと、中途半端になってしまいます。
あとはダラダラ続けても無駄だからです。
実は転職活動に関しては、身につけるべきノウハウはさほど多くありません。
良い職務経歴書が出来て、的確な面接対応ができれば、早い人だと内定はすぐ出ます。
転職活動が長くかかる人は職務経歴書の中身が雑だったり、面接対策が十分でない場合が殆どです。
転職活動が長引くにつれて求人応募もだんだんと投げやりになってきます。
酷い場合は、何の事前準備なしに面接に臨んでしまったりします。
求人応募数だけいたずらに増えていくんです。
何社までの求人応募で内定を獲得すると線を引くのもいいかもしれません。
そのためにも、効率的に転職活動を進める必要があります。
「何のために転職するのか?」が明確になっていないと転職活動の期間に影響があります。
そのためにも転職理由の明確化は最重要なんです。