職務経歴書の作成は履歴書とは比べ物にならないくらいの手間と時間がかかります。本コラムでは、出来るだけ短時間に作成することを目指します。
誰でもできる職務経歴書の作成手順
職務経歴書を作成する手間と時間はかかりますが、転職活動で手を抜いては良い結果は得られません。
幸い職務経歴書は作成手順が決まっていますので、それに従うことによって質の良いものが短時間でできることになります。
職務経歴書の作成手順は以下の3ステップとなります。
中でも最初の1ステップ目がとても重要です。
- キャリアの棚卸しをもとに作成
- 応募職種別に作成
- 求人応募ごとに添削・修正
一つずつ解説します。
キャリアの棚卸しをもとに作成
本ブログでは、転職活動はキャリアの棚卸しから!と何度も繰り返し書いてきました。
スケジュール感としては前にも書きましたが、キャリアの棚卸しはおよそ1〜2週間程度で完成させるつもりで取り組みましょう。
言うまでもなくキャリアの棚卸しシートはあなたのほぼすべてのキャリアを年表にしたものです。
それを基に職務経歴書はA4サイズで2〜4枚程度でまとめます。
20代の方は2枚、30代の方は3枚、40代以上の方は4枚を目安にしてください。
職務経歴書で書くべき項目はある程度決まっています。
フリーフォーマットですので、見やすいレイアウトにしましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
要約 | 1~2行であなたのキャリア全体を要約します。 |
コアスキル | あなたが最も得意なこと、求人にアピールできることを求人ごとに見直して書きます。 |
職務経歴 | 会社ごとに書き、その中で概要と詳細に分けます。 |
よろしければ、職務経歴書のサンプルをお使いください。
応募職種別に作成
先ほどのサンプルはITエンジニア用のものです。
職務経歴書は職種ごとにつかいやすいフォーマットがあります。
キャリアの棚卸しの結果、あなたの経験職種が3つほどあったとしましょう。
その場合は、3種類の職務経歴書を用意しておくと、応募する際にスムーズにいきます。
なぜか?
最初は作成に時間がかかるかもしれません。
とても大変かもしれません。
いえ、間違いなく大変な作業です。
ですが、この作業は一度だけなので、踏ん張りどころですよ。
ここを過ぎると、急に楽になってきます。
最初に作った職務経歴書の質が高ければ高いほど、その傾向があります。
転職を決意する前にやるべきことは?を読んでいただけると転職活動に入る際の大事なポイントがわかると思います。
転職をすると決めたら、後戻りはしないことです。
それは本気で転職活動をすることを意味します。
職務経歴書を書くところで本気度が低いと、途中で転職をあきらめる方が多いのも事実です。
お一人での活動が辛ければ、職務経歴書は転職エージェントに添削してもらうのも手です。
ある程度の完成度になったら、リクルートエージェントやdodaなどの大手転職エージェントに登録して、早めにダメ出しをしてもらうことです。
そうすることで独力で作業をするよりもずっと効率的に転職活動ができます。
また転職活動は基本的に孤独ですが、キャリアコンサルタントとの共同作業であなたの心に余裕がでてきます。
転職エージェントとの共同作業は、紹介された求人に沿ったものになります。
他の職種については、あなた自身で作業しましょう。
求人応募ごとに添削・修正
職務経歴書というのは、求人ごとに用意するのが基本です。
あなたのスキルは変わらないので、企業への見せ方を変えるという方が近いと思います。
職務経歴書に志望動機や自己PRを書く方がいらっしゃいます。
職種によっては、要・不要があるんです。
例えば、技術者(エンジニア)の場合は具体的に何ができるのかが一番重視されるのであって、志望動機、自己PRはあまり重要視はされません。
逆に営業職は自己PRができなければ、話になりません。
このように職務経歴書というものは、職種によっても違うし、求人によっても違うんです。
求人票から企業が要求していることは何かを考えて書く必要があります。
前述した、dodaのような転職エージェントを利用すれば、求人票に書かれていない組織、構成人員、働いている人の人柄などの情報も入手できます。
それをもとに職務経歴書を書くのと、あなたが求人票に書かれた内容から推定して職務経歴書を書くのと、どちらが良いものができるでしょうか?
転職希望者が転職エージェントを利用する理由がここにあるのです。