あなたが転職を決意したあと、その軸を決めると思います。それこそが転職理由であり、キャリアデザインです。本記事では、doda調査作成の資料をもとに未経験への転職について、考えたいと思います。
業種別で異業種転職の割合を見ると…
未経験への転職を分析してみると、見えてくることがあります。
本コラムはその第二弾です。
第一弾は以下の記事です。
異業種、異職種への転職についての概要を見てみました。
今回は業種、職種で違いがあるのかを見ていきます。
まずは、異業種への転職について見てみましょう。
業種別に見ますと、求人割合で多いのは、『メディカル』、『IT/通信』ですね。
例えば社内SEは様々な業種にいます。
業種は問わない職種と言えるでしょう。
IT業種への転職も特に抵抗はないでしょうし、需要もあります。
それに対して、実際に転職した割合が多い業種は、『商社/流通』、『メディア』となっています。
求人とは違っている傾向が出ています。
IT/通信に着目しますと、求人と転職した割合は半分程度になっています。
需要はあるのですが、人材不足になっているITエンジニア。
その理由がこのグラフでわかりますね。
業界間の人の移動がまだ足りないのです。
今後は実際に転職する割合が増えてくるはずです。
自動車メーカーがまさにそうだと思います。
そうです、自動運転を開発しているわけです。
そのためには、自動車業界だけでは実現できないのです。
ITエンジニア、半導体エンジニアをメインに大量募集しています。
ハード面、ソフト面からAIの開発をしている業界だからです。
ティア1であるデンソーに代表される自動車部品メーカーもそうです。
エレクトロニクスエンジニアを主に募集しているようです。
すると、これらは異業種への転職となるわけです。
つまり、職種を変えることは難しいですが、業種を変えることは可能なんです。
未経験の中でも、異業種への転職こそ、核になってくるでしょう。
職種別で異職種転職の割合を見ると…
今度は異職種への転職です。
求人よりも実際に転職した割合が高いことがわかります。
結果は技術系が少ないのは予想通りです。
スペシャリストである技術系は、転職するときに職種を変えることは考えづらいです。
職種を変えるのであれば、ミドルの方がタクシーの運転手になるとかのキャリアチェンジになります。
キャリアチェンジについては、本ブログのテーマから外れますので、別の機会に考えましょう。
ということで、エンジニアの場合は転職の軸は、決めやすいというか、それしかないということです。
選ぶ求人としては、業種を変えるか変えないかくらいの選択肢しかないのですが、その職種を極めれば、コンサルタントなどの専門職になる人もいます。
実際、専門職の異職種からの転職割合は70%と多いのです。
意外なのは営業職です。
私は営業系がもう少し未経験者が多いと思っていましたが、そうでもありませんでした。
何らかの営業をやっていたということでしょう。
事務職については、予想通りですね。
未経験から始められる職種だからです。
異業種、異職種への転職は難しい
異業種、異職種への転職というのは、あなたがやりたいことであるでしょうが、あなたができること、企業に求められることではないので、とても難しいです。
今までの経験が活かせないというのは、とても転職には不利なのです。
このような方はハローワークを利用すると良いと思います。
私はハローワークのことをあまり良く思っていません。
求人の質もイマイチですし、職員が求人のことを知らないからです。
ですが、未経験、ミドル、離職期間が長い方の転職には、利用価値がある転職方法です。
業種も職種も変えようとする方は、ミドルの方か離職期間が長い方ではないでしょうか?
それ以外の方であれば、職種は変更しないほうが良いと思います。
あなたのキャリアの軸がなくなるからです。
業種については、今後は業種の融合が起こってくるでしょう。
自然な流れで、業種を変えることになるのではないでしょうか?
異業種への転職には転職エージェントが最適
職種を変えないのであれば、転職エージェントは異業種への転職もサポートしてくれます。
求人紹介ももちろんしてくれます。
ただ、同業種同職種への転職のように3ヶ月くらいの期間では済まない可能性はあります。
業種の勉強から始めないといけないからです。
なので、どの業種へ転職するというターゲットをまず決めましょう。
色々な業種への求人に応募するのは、難しいです。
このようなサポートは転職エージェントはプロの目線から行ってくれます。
求人紹介だけでしたら、ハローワークでも良いのです。
アドバイザーがいることが転職エージェントの価値なのです。
まずは相談しに、面談だけでもしてみましょう。
あなたの転職の軸が決まるかもしれませんよ。
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