第二新卒、既卒の方の選考については、実績というよりもポテンシャルで採用される傾向が大きいです。では、一部上場などの大手企業へも転職することは可能なのでしょうか?
20代の転職市場は相変わらずの売り手市場
コロナ禍によって、転職市場、就職市場が打撃を受けたのは紛れもない事実です。
しかし20代にとってはほとんど影響がなかったと言えます。
具体的に最新データで見てみましょう。
厚生労働省及び文部科学省が共同で調査した結果によりますと、2021年3月の大学生の就職内定率は96%と調査開始以降、高い水準を維持しています。
つまり大卒新卒にとって、売り手市場が今でも続いているわけです。
それにもかかわらず、『新卒は三年以内に三割が辞める』状況が続いています。
つまり、第二新卒が増加しているわけですね。
もともと予定していた新卒の三割に辞められては企業もたまりません。
採用計画が大幅に外れてしまうと、会社としても将来の人材不足に悩むことになります。
このように新卒の就職市場がいまだに堅調なので、第二新卒の採用ニーズも安定していると言えるんです。
第二新卒は大手企業への挑戦も十分できる
このようなことを背景として、第二新卒は大手企業への応募も十分に可能です。
本来、確保していた新卒が辞めるのであれば、その欠員を補充する必要があるからです。
企業から見ますと、第二新卒は二つの点でニーズがあると言えます。
- 給料が新卒なみで済むので、コストメリットがある。
- ビジネスマナーを一通り身につけている。
第二新卒については、企業も即戦力としてよりも、長い目で見て、会社に定着してくれることを一番望んでいます。
第二新卒のデメリットをカバーすることが重要
転職理由と志望動機がポイント!
第二新卒にも、もちろんデメリットがあります。
採用する企業としては、特に退職理由を一番気にしていると言えるでしょう。
- なぜ三年以内で辞めたのか?
- 転職理由は明確か?
- 志望動機と転職理由とに、一貫性はあるか?
採用に関して、上記の3項目が主に確認されることです。
その中でも、【なぜ三年以内に辞めたのか?】については、第二新卒ならではのデメリットと言えるでしょう。
それを打ち消すには、就職活動の王道ですが、転職理由と志望動機を明確に熱く、語ることが大切です。
若い人材ならではの情熱も、通常の中途採用と違って、求められています。
逆に今までの実績はあまり問われません。
新卒からの職務を行うにつれて、出てきたあなたなりの疑問を、転職理由に落とし込みましょう。
転職エージェントに相談してみる
このように、就職活動の基本を行なっていれば、大手企業への転職のチャンスは十分にあります。
あなた一人での転職活動だと、不安だという場合は、転職理由や志望動機の作成もアドバイスしてくれる転職エージェントを使うのが、良いと思います。
例えば、マイナビグループの転職支援サービスは、比較的若い方におすすめですね。
中でも、マイナビジョブ20‘sは、20代専門の転職エージェントです。
求人は20代向けのものだけなので、マイナビエージェントよりは、求人数は少ないですが、第二新卒の方はこちらの方が良いでしょう。
相談だけでも、もちろん受け付けています。
転職のプロのアドバイスをきいてみるのも、いいと思います。