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【採用担当が解説】転職エージェントは紹介手数料がかかるから不利って本当?

転職エージェントは紹介手数料がかかるから不利って本当? 転職エージェント
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求職者1

転職エージェントを使うと、不利になるかで悩んでいる人「転職活動中だが、転職エージェントを使うと、企業が紹介手数料するために不利になるという話を聞いた。はたして、それは本当なのだろうか?多くの大企業が転職エージェントを利用しているので、そのまま信じることはできない。企業からみた採用コストについて、わかればよいのだが。」

こういった疑問に、採用担当の筆者がお答えします。

 

転職エージェントのデメリットとして言われるのが紹介手数料がかかるということです。俯瞰(ふかん)してみれば答えは自ずと出てきますので、ここでは冷静に分析することで答えを出します。

 

【裏事情】転職エージェントの裏事情とメリットとは?【転職のプロが徹底解説】

先日、こんなツイートをしました。

 

転職エージェントを使うと紹介手数料がかかるから不利という話は、正しそうだが間違い。企業が払うコストは、転職エージェントへの成功報酬だけではない。採用担当への給料なども含まれる。なので、大企業は転職エージェントに候補者推薦を依頼している。

 

この記事を読めばわかること

  • 転職エージェントを使っても、不利にはならないことがわかる。
  • 企業からみた採用コスト。転職エージェントは、むしろ安い

 

この記事の根拠

記事構成は、以下目次のとおりです。

では、一つずつ解説します。

 

 

結論:紹介料が高くても転職エージェント経由の応募は【絶対に不利にならない】

転職エージェントを使うと、企業は助かる【求職者にはむしろ有利】

 

転職エージェントを使っても、不利にはならない

転職エージェントを利用する際の紹介手数料が、求職者にとって不利になるかどうかは、多くの人が気にする点です。

しかし、採用担当者としての結論は「絶対に不利にはならない」です。むしろ、企業側の事情を知れば、有利であると断言できます。

実際には、転職エージェントを通じて求人を紹介された場合、企業は成功報酬としてエージェントに対して年収の一定割合を支払います。

 

このコストは企業が負担するため、直接求職者には料金は発生しません。

転職エージェントを利用するメリットとしては、専門のコンサルタントがキャリア相談から求人紹介、企業とのやり取りまでをサポートしてくれる点が挙げられます。

 

また、企業側もエージェントを通じて選ばれた応募者は、事前にスクリーニングされており、求める人材にマッチしている可能性が高いと考えています。

そのため、エージェント経由の応募者が不利になることは少なく、むしろ信頼性があると見なされることが多いです。

【採用担当解説】直接応募は本当に有利?転職エージェントのメリットを徹底解説!

 

一方で、中小企業やベンチャー企業では、採用予算の制約から直接応募を好む傾向があります。

これは、紹介手数料を支払うよりもコストを抑えたいという企業のニーズによるものです。

 

しかし、大企業や上場企業では、転職エージェント経由での採用が一般的であり、採用プロセスにおいて不利になることはほとんどありません。

転職活動を行う際には、自身のキャリアプランに合わせて転職エージェントの利用を検討することが重要です。

 

エージェントを利用することで得られるサポートや、求人の質、そして企業とのマッチングの精度を考慮に入れ、自分にとって最適な方法を選ぶことが成功への鍵となります。

転職エージェントの利用が必ずしも不利になるわけではなく、多くの場合、有利な立場を確保するための一つの手段となり得るのです。

 

企業からみた採用コストの全体像(固定費と変動費を比較)

企業が人を採用するにあたっては、様々なコストがかかります。

確かに転職エージェントに払う紹介手数料は、安くはありません。

 

結論から言うと、転職エージェントに払う紹介手数料は採用コストのごく一部に過ぎません。

おおまかに考えても、会社が中途採用をするのにかかる採用コストは、以下のようなものがあります。

  • 採用予算作成の人件費(内部コスト/固定費)
  • 採用計画作成の人件費(内部コスト/固定費)
  • 求人票作成の人件費(内部コスト/固定費)
  • 転職サイトへの求人掲載費(外部コスト)
  • 書類選考の人件費(内部コスト/固定費)
  • 面接実施の人件費(内部コスト/固定費)
  • 入社までの事務処理人件費(内部コスト/固定費)
  • 転職エージェントへの紹介手数料(外部コスト/成功報酬)

 

シンプルに分類しますと、以下の二通りとなります。

  • 外部コスト:社外に支払う費用(紹介手数料など)
  • 内部コスト:社内でかかる費用(採用担当の人件費など)

 

【採用担当の本音】なぜ企業は「手数料が高い」エージェントを優遇するのか?

内部コストの大部分は、採用担当者の方の人件費、すなわち固定費です。

採用コストには、ムダな固定費が含まれてしまっています。

そこで出来るだけ固定費を削減し、なおかつ良い人材を採用するために、多くの企業が転職エージェントを多くの企業が使っています。

 

転職エージェントを使う本来の目的は良い人材を採用することですが、企業にとっては内部コスト削減という大きなメリットがあります。

 

転職エージェントが応募者の選定を行うことで、会社にとっては大幅な人件費削減になっています。

企業が直接応募を嫌う理由も、採用コストがかかるためです。

 

直接応募では、膨大な数の応募書類を読まなければいけません。

採用担当者の労働時間を無駄に長引かせることになるので、人件費は高くなります。

 

採用担当者の人件費も採用にかかっている工数という観点で見れば、かなり減っています。

面接日程の調整についても、転職エージェントが間に入ることで、調整する手間が省けます。

その他の事務手続きも、転職エージェントが窓口になってくれます。

 

転職エージェントを使わずに社内で採用業務を全て行うとなると、固定費が無駄にかかります。

 

紹介手数料がかかるというのは事実ですが、採用コスト全体から見れば採用業務を外注していることになるため、高くつくというのは「木を見て森を見ず」です。

物事は、俯瞰的に見ることが重要です。

 

 

企業が本当に評価するのは「エージェントのスクリーニングの質」である

転職エージェントは、候補者を選んでいるので、むしろ有利

 

転職エージェントに登録すると、まずはコンサルタントとの面談があります。

この面談がとても重要で、コンサルタントは求職者を企業に推薦しても大丈夫かを確認しています。

 

この求人に紹介するのは難しいけど、別な求人ならピッタリだとコンサルタントは考えながら、面談しています。

これは企業面接を受ける前のいわばフィルタリングですので、油断はしないでください。

 

転職エージェントが、候補者を選んで企業に推薦しているおかげで、実は直接応募よりもあなたは信頼されているだけ有利です。

つまり転職エージェントは、求人紹介する過程で、採用業務を行っているのです。

 

転職エージェントとの面談で気をつけることを参考に、準備をしてください。

転職エージェントとの面談は、企業への候補者となれるかの勝負です。

 

有利になるのは「エージェントが強く推薦する候補者」である

転職エージェントは、成果報酬型のため、企業に紹介した人材がすぐに辞めてしまうと、手数料を返金する契約(返金規定)を結んでいる場合が多いです。そのため、エージェントは「定着率が高い」と見込める人材、すなわち「質の高い候補者」を強く推薦します。

これが、転職エージェント経由で応募した方が有利になる最大の理由です。企業は、エージェントの「太鼓判」を信頼しているのです。

 

企業から見たら、直接応募で応募者一人ずつと連絡をとるよりはずっと効率的。

転職エージェントでは、企業ごとに担当者が決まっているので、連絡もとりやすいのもメリットです。

企業にとって、こんなにメリットのある転職媒体はありません。

 

成果報酬ですので、面接は何人やっても無料です。

コストを掛けず、優秀な人材が紹介されますので。

入社時だけ、支払う紹介手数料は実はお得です。

 

多くの会社が転職エージェントを使っている理由をわざわざ言いませんが、メリットがなければ利用はしません

ビジネスとはそんなものです。

 

企業では、中途採用面接だけを専任でやっている社員などいません。

本来業務と並行して、採用業務を担当している会社がほとんど。

以上より、転職エージェント推薦で応募すれば、有利になることはあったとしても不利になることはあり得ません。

直接応募と転職エージェント推薦、勝つのはどっち?

【採用担当が解説】転職エージェントはマッチング重視の使い方が良い【あなたは商品】

 

 

【転職成功のための戦略】エージェント経由で内定を勝ち取る3つの秘訣

転職エージェントは有利:まとめ

 

これまでの解説で、「手数料は不利にならない」ということが明確になったかと思います。

重要なのは、エージェント経由という有利な立場を最大限に活かし、内定を勝ち取ることです。採用担当者として、最後に「エージェント推薦で成功するための3つの秘訣」をお伝えします。

1:手数料を気にせず、企業が本当に欲しがる人材になる

企業はコスト(手数料)ではなく、「この人材を採用すれば、いくらの利益を生み出してくれるか」を見ています。企業が欲しいスキルやマインドを具体的に把握し、面接で最大限にアピールする準備が最優先です。

2:エージェントに「強く推薦したい」と思わせる関係性を築く

エージェントはあなたの最大の味方です。選考の裏側や企業の本音を知っているエージェントに、「この人は絶対に採用すべきだ」と思わせることで、企業への推薦文の熱量が上がり、書類選考の通過率が劇的に上がります。こまめな報連相を心がけましょう。

3:〇〇社を経由したことが「不利」になることはない

仮に手数料が他社よりも高いエージェント経由であっても、内定の取りやすさに差はありません。重要なのは、エージェントの専門性やマッチング精度です。複数のエージェントを比較・活用し、あなたに最適なサポートを選ぶことが成功への近道です。

  • 採用コストには、内部コスト(固定費)と外部コスト(変動費)がある
  • 内部コストの一部を転職エージェントに依頼することで、トータルの採用コスト削減が出来る
  • 転職エージェントの紹介手数料は採用コストの一部に過ぎず、企業が本当に評価するのは候補者の質である。

 

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