転職方法の代表例としての転職サイト。私は転職サイトだけでは転職成功は難しいと思っています。その訳をお話ししましょう。
求人サイトとしての転職サイト
なぜ転職エージェントは無料で利用できるのか?に詳しく書いてありますが、転職エージェントのビジネスモデル、すなわち儲かる仕組みは成功報酬型です。
つまり登録している転職希望者が転職成功して初めて、転職エージェントの売上げとなるわけです。
それに対して、上図は転職サイトのビジネスモデルを書いたものです。
✅企業は求人掲載に際し、掲載料を基本的には前払いで支払う。成功報酬型を組合せることも可能。
✅ 掲載料によって、求人掲載の場所が決まる
✅ 登録者のあなたから見ると、掲載料の高い求人が見つけやすい
✅ 登録者のあなたから見ると、掲載料の安い求人は見つけにくい
求人の質ではなく、掲載料によって、検索のし易さに影響が出てくる点は注意が必要です。目立つ場所に掲載されていても、良い求人だとは限りません。
スカウトサービスとしての転職サイト
登録したあなたのレジュメを見て、企業や転職エージェントからスカウトメールが来るサービスです。
転職サイトの中では、最も利用価値のあるサービスです。
✅ 登録するだけで思わぬオファーが来る
✅ 応募する前に十分に検討が可能
✅ 転職エージェントからのオファーであれば、その後はその転職エージェントから求人紹介される
スカウトサービスでは、直接応募か転職エージェント登録をしてからの応募をすることになります。いずれにしても応募後は転職サイトからのサポートはありませんので認識しておきましょう。
転職エージェントの方が効率的?
転職サイトは応募方法がとても複雑です。
やっかいなのは意識しなくても、転職サイトへ応募エントリーできてしまう点です。
最も利用価値があるスカウトサービスについて考えてみましょう。
スカウトサービスは企業からのオファーの場合は、エントリーすれば良いので特に問題はないでしょう。
ところが転職エージェントからのオファーの場合は、転職サイトから転職エージェント登録をしないと応募は出来ないわけです。
なぜか?
転職エージェントからスカウトが来たということは、その求人は転職エージェントが営業して獲得したものだからです。
これが転職サイトの使い方をわかりにくくしている原因です。
転職サイトと転職エージェントとで区別がついていない方が転職サイトから応募すると混乱するのではないでしょうか?
本来なら転職方法の使い勝手を改善して頂きたいところです。
しかしながら、ビジネスモデルを変えるのはなかなか大変なことです。
なので、使う側が少し知識を持てばとりあえずは良いので最低限転職サイトと転職エージェントの違いは把握しておきましょう。
使っている転職方法がどちらかわからなくなったら、あなたに担当のコンサルタントがついているのが転職エージェントと考えるとわかりやすいです。
私はややこしいので転職サイトを使う時は企業が掲載しているものだけに手を出しました。
転職エージェントが掲載している求人は転職サイトからではなく、その人材紹介会社に聞いてみたのです。
転職エージェントは直接登録した方が管理も簡単ですので。
使い方の工夫は各人必要だと思います。
ハローワーク、知人の紹介、新聞・フリーペーパー、求人サイト、人材紹介会社など転職活動で使うメディアは様々です。
適切な管理をしっかりしましょうね。
今度は求人応募の可能性について考えてみましょう。
転職サイトから求人応募する場合は転職エージェントのものを除き、どんな求人でも可能です。
可能性は低くてもです。
一方転職エージェント経由の応募は、エージェントが企業に推薦する形となります。
転職エージェントがあなたに求人紹介するのは、企業への推薦候補者だからです。
あなたの職務経歴を聞き、希望条件も勘案して適切なものが求人紹介されるはずです。
求人紹介された時、応募を辞退するのは希望条件がよほど乖離していない限りは、前向きに検討した方が転職成功まで短期間で済みます。
もちろんこの後、もっと良い条件の求人が出て来る可能性もあります。
転職エージェントの使い方の基本は、優先順位を決めることです。
複数社から同時に内定をもらうことも想定してから応募して下さい。
10社以上も同時に応募すると、後が困ります。
スケジュール管理もしっかりですね。
以上より、転職活動では転職エージェントをメインで使って、転職サイトは補助的な媒体とする運用が良いと思います。
おすすめの転職エージェント・転職サイト
パソナキャリア
転職エージェント4強の一つです。
求人開拓、転職者支援ともに一人のコンサルタントが一気通貫でサービスをします。
そのため、求人についての情報を良く把握できており、面談をして適任だと思う人に紹介可能なのです。
【パソナキャリア】への登録はこちら
リクナビネクスト
転職希望者がほぼ100%利用している転職サイトです。
転職活動の最初に登録しましょう。
スカウトの利用は職務経歴書がある程度完成してからの方が良いでしょう。
運営はリクルートですので安心して転職活動を始められます。
人材バンクネット
企業ではなく、転職エージェントの集合体としての転職サイトです。
直接求人に応募はできませんので、転職エージェントへのエントリーが必要です。
遠回りのようですが、転職エージェントとの縁が増えていくので、望ましいと思います。
この転職サイトを使うことで、どの転職エージェントにエントリー済みかがわかるからです。
エントリーのし過ぎは、管理できなくなります。
一定期間経っても、求人紹介がない転職エージェントは、個人情報を抹消してもらいましょう。
この転職サイトは好みがはっきり分かれると思います。
ただここで掲載している転職エージェントは超大手はないので、登録して中小の転職エージェントをリサーチする目的でも使えます。
中小の転職エージェントには特色があるので、あなたの職務経歴に相応しい求人がある可能性も十分にあります。
【人材バンクネット】への登録はこちら
ビズリーチ
転職サイトと転職エージェントの中間的な性格です。
求人掲載がされており、ウェブサイトからの応募も可能です。
しかし、ヘッドハンターからのオファーがこの転職サイトの特徴ですね。
本当の意味での非公開求人を多数保有しています。
事業立ち上げメンバーの求人はなかなかないですよ。
テレビCMでも有名なのでご存知なかたも多いでしょう。
20代向けの キャリトレ もビズリーチが運営しておりますが、取り扱う求人は棲み分けがしっかりされています。
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