職務経歴書には必ず自己PRを書くべきと転職本に書かれていることを常識として受け止めていませんか?実はこれこそ常識を疑うべきことなのです。
職務経歴書に自己PRを書かないでも良いのか?
職務経歴書に自己PRを書くべきだというのは転職ノウハウの常識とされています。
これはある意味では正しいです。
職務経歴書はあなたの今までの職務経歴、実績をわかりやすく書くことがポイントです。
自己PRの内容が「売り上げ○○億円をあげた」などの客観的データであれば、書いても問題ないでしょう。
しかし一般的にはそれは自己PRではなく、コアスキルとよばれるものです。
主観的な内容が少しでも含む自己PRは職務経歴書に書くべきではありません。
その代わりに客観的なコアスキルを書くべきです。
では「なぜ職務経歴書には自己PRを書くべきではないのか?」をこれから深掘りしてご説明します。
職務経歴書と履歴書の両方に自己PRを書く必要はない
まずは職務経歴書で採用担当が知りたい本当のトコロとは?が書かれていることが重要なことです。
あなたの求人に対する思いであるとか、熱意というのは、履歴書の志望動機の項目に盛り込むべきです。
それについてはこれで安心!履歴書の書き方とは?に書いてある通りです。
志望動機には自己PRも含まれます。
「履歴書と職務経歴書の両方に自己PRを書くことは無駄ではないだろうか?」という疑問に対する回答を考えてみてください。
「職務経歴書には必ず自己PRを書きましょう。」と常識のようにどの転職本や転職サイトの情報をみても書かれています。
果たして、本当でしょうか?
あなたは自己PRを職務経歴書に書いていますか?
もしも職務経歴書が手元にありましたら、もう一度読み直してください。
その時あなた目線ではなく、「採用担当者だったら、自己PRが書かれた職務経歴書をどう評価するか?」を常に考えましょう。
職務経歴書に志望動機は必要?かどうかについても同じ観点で考えましょう。
職務経歴書に主観的な自己PRを書いても評価されない
職務経歴書が採用担当者の目に留まるための4つのポイントとは?にも書いていますが、職務経歴書は客観的でなければなりません。
自己PRがデータに基づいたもので書かれていれば、客観性があるといえます。
ですが、中には客観的でない自己PRもあるんです。
私が問題にしているのは、このような主観的な自己PRです。
『〇〇をモットーに頑張りました』のようなノリの自己PRって、よく見かけます。
これについては、客観性がないので、企業としても、評価の対象にはなりません。
むしろ、余計な情報ですので、マイナス評価になります。
間違いだらけの職務経歴書の書き方とは?にマイナス要因をまとめていますので、ぜひご一読ください。
職務経歴書には自己PRよりコアスキルを書くべき
逆に客観性がある自己PRであれば、職務経歴書に記載しても価値があります。
誰でもできる職務経歴書の作成方法!にある通り掲載すべきはコアスキルです。
あなたが求人先に訴えうるスキルを書くのです。
コアスキルは職務経歴書の先頭に書くことで、その先の詳細も読んでもらうようなレイアウト構成としましょう。
あなたが最も得意とするスキル、どの企業でも通用するスキルを書くのです。
自己PRを書くくらいなら、コアスキルを書きましょう。
コアスキルとは客観的なスキルです。
「生産性向上30%」、「年間売り上げ1億円」など数値で訴えるのが有効です。
履歴書の志望動機で仕事に対する熱意を書き、職務経歴書でコアスキルを書けば、自己PRは基本的には不要なのです。
しかし何でも例外というのはあります。
例えば未経験の職種へ転職する場合は過去の実績が評価になりません。
その代わりにあなたの熱い思いを伝える必要があります。
医師、看護師など医療系の求人は結構、自己PRを重視する場合が多いようです。
保育士さんの求人もそうですね。
先ほどまでの話は一般の転職の場合を例にしています。
その場合は異業種への転身を除けば、自己PRは職務経歴書に記述する必要はありません。
私が懇意にしていた転職エージェントからの情報でも、自己PRについては重視しないということでした。
もちろん「自己PRを書いてください」という転職エージェントも多数いました。
どちらが説得力があるかというと、多くの企業にインタビューをしていたコンサルタントのいうことを私は信用しました。
それは実際の企業の声だからです。
それに私も書類選考を行っていたからわかるのですが、自己PRって書かれていてもあまり読みません。
やはりどんな業績をあげたかの方が関心がありますね。
自己PRはどうしても作文ぽくって丸ごと信じて読む採用担当者はいないと思います。
少し盛っているのはわかりますから。
以上私の経験と転職エージェントが言っていることからも、自己PRは不要だと言えます。
それは転職の常識ではないのかもしれません。
ですが、そういったことこそ真実だともいえるのです。
ちなみに自己PRを書いても悪くはありません。
少しだけマイナスかなという程度です。
自己PRを書かないと心配な方は無理して削らなくても良いと思います。
職務経歴書に関しては複数の転職エージェントの意見を聞いてみるのが一番だと思います。
色々な意見が出るかと思います。
その中で信じられる人を見つければよいのです。
頑張ってくださいね。


