
職務経歴書に自己PRを書くべきか悩んでいる人「職務経歴書に、自己PRを書くべきなのだろうか?それよりも、経験・実積を書いたほうがいいような気がするんだけど。ぶっちゃけ、転職本だと自己PRは必須みたいに書かれている。実際の採用担当者は、自己PRをどの程度評価しているのだろうか?」
こういった疑問に答えます。
先日、こんなツイートをしました。
職務経歴書に書くことは「客観的なデータ」。履歴書は「志望動機」には自分の思いを書いてもいい。自己PRは履歴書に書くべき。情緒的だから。職務経歴書には淡々と実績とそれに至るプロセスを書くべき。結構、使い分けができない応募者が多い。
— CowBoy | 代表取締役&採用担当 (@cowboy19620626) April 19, 2022
職務経歴書に書くことは「客観的なデータ」。履歴書は「志望動機」には自分の思いを書いてもいい。自己PRは履歴書に書くべき。情緒的だから。職務経歴書には淡々と実績とそれに至るプロセスを書くべき。結構、使い分けができない応募者が多い。
本記事を読めば以下のことがわかるようになっています。
- 職務経歴書に自己PRを書くべきかがわかる。
- 職務経歴書に自己PRを書いて、書類選考で評価されるかどうかがわかる。
とは言っても、何の根拠もなく書いているわけではありません。
この記事には以下の根拠があります。
- 筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
- 転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
- 採用担当経験、そして3回の転職経験がこの記事の根拠です。
- 上記の通り。
記事構成は、以下目次のとおりです。
では一つずつ解説します。
職務経歴書に、自己PRを書かないでも良いのか?
「職務経歴書に自己PRを書くべき」というのは転職ノウハウの半ば常識とされています。これは「ある意味」では、正しいです。
職務経歴書には、あなたの今までの職務経歴・実績をわかりやすく書くことがポイントです。
職務経歴書に書くことは客観的データに基づくものである必要があります。
自己PRの内容が「売り上げ○○億円をあげた」などの客観的データであれば、書いても問題ないです。
しかし、一般的には自己PRではなく、コアスキルとよばれるものです。
「主観的な内容を含む自己PR」は職務経歴書に書くべきではありません。
職務経歴書には、客観的なコアスキルを書くべきです。
では「なぜ職務経歴書には自己PRを書くべきではないのか?」をこれから深掘りしてご説明します。
職務経歴書と履歴書の両方に、自己PRを書く必要はない
まずは、職務経歴書で採用担当が知りたい本当のトコロとは?が職務経歴書に書かれていることが前提条件です。
あなたの求人に対する「思い」や「熱意」というのは、履歴書の志望動機に盛り込むべきです。
>>職務経歴書の書き方で採用担当者が重視するのは?【3項目だけ】
履歴書の書き方については、これで安心!履歴書の書き方とは?の通りです。
>>これで安心!履歴書はこれさえ守れば難しくない!【書き方のルール】
志望動機には自己PRも含まれます。
「履歴書と職務経歴書の両方に自己PRを書くことは無駄ではないだろうか?」という疑問に対する回答を考えてみてください。
「職務経歴書には必ず自己PRを書きましょう。」と常識のようにどの転職本や転職サイトをみても書かれています。
果たして、本当でしょうか?
あなたは自己PRを職務経歴書に書いていますか?
職務経歴書を「もう一度」読み直してください。
あなた目線ではなく「採用担当者だったら、自己PRが書かれた職務経歴書をどう評価するか?」を考えてみましょう。
職務経歴書に志望動機は必要?かどうかについても同じ観点で考えてみましょう。
職務経歴書に主観的な自己PRを書いても、評価されない
職務経歴書が採用担当者の目に留まるための4つのポイントとは?にも書いていますが、職務経歴書の内容は客観的でなければなりません。
自己PRが「データに基づいたもの」で書かれていれば、客観性があるといえます。
ですが、中には客観的でない自己PRもあるんです。筆者が問題にしているのは、主観的な自己PRです。
『〇〇をモットーに頑張りました』のようなノリの自己PRって、かなりよく見かけます。
このような自己PRは「客観性がない」ので、企業としても評価できません。
むしろ書類選考では「余計な情報」ですので「マイナス評価」になります。
間違いだらけの職務経歴書の書き方とは?にマイナス要因をまとめていますので、ぜひご一読ください。
>>【間違いだらけ】職務経歴書の誤り3つとは?【客観的実績を書け】
職務経歴書には、自己PRよりコアスキルを書くべき
逆に客観性がある自己PRであれば、職務経歴書に記載する価値があります。誰でもできる職務経歴書の作成方法!にある通り掲載すべきはコアスキルです。
求人先に響くコアスキルを書きましょう。
「コアスキル」は職務経歴書の先頭に書くことで、その先の詳細も読んでもらうようなレイアウト構成としましょう。
職務経歴書には最も得意とするスキル、どの企業でも通用するコアスキルを書きましょう。
「コアスキル」は客観的なスキルです。
「生産性向上30%」「売上成績○○1億円」など数値で訴えるのが有効です。
履歴書の志望動機で仕事に対する熱意を書き、職務経歴書でコアスキルを書けば、自己PRは基本的には不要です。
しかし何でも例外というのはあります。
例えば未経験の職種へ転職する場合は、過去の実績を評価できません。
その代わりに応募者の自己PRを伝える必要があります。
応募者の事情によって、自己PRが必要かどうかというのは微妙に違います。
求人情報をよく把握している リクルートエージェント や doda
などの転職エージェントに相談するのが、確実で安心です。
看護師など医療系の求人では、自己PRを重視する場合がかなり多いです。
保育士さんの求人も、自己PRが重視されます。
>>【採用担当厳選】どこがいい?看護師向けおすすめ転職エージェント5選
>>【採用担当厳選】どこがいい?保育士向けおすすめ転職エージェント6選
キャリアを活かした一般転職の場合、職務経歴書に自己PRを書く必要はありません。
筆者が信頼している転職エージェントのコンサルタントも、企業は自己PRを重視しないと断定しています。
もちろん「自己PRを書いてください」という転職エージェントも多数います。
どちらが説得力があるかというと、多くの企業にインタビューをしていたコンサルタントを筆者は信用しました。
それは実際の企業の声だからです。
筆者は採用担当なので同意しますが、「自己PR」は書かれていてもほとんど読みません。
それよりも「どんな業績・実績を今まであげたか?」「自社で利益を上げてくれそうか?」の方に関心があります。
自己PRは、すべて信じて読む採用担当者はいないです。
職務経歴を多少盛っているのは、わかりますから。
以上筆者の採用担当経験と信頼性のある転職エージェントが言っていることからも、職務経歴書に自己PRを書かないでも良いと言えます。それは転職の常識ではないのかもしれません。
ですが、職務経歴書に自己PRを書かないことこそ、真実です。
たしかに自己PRを書いても、問題ない会社もあります。
採用担当の中には、職務経歴書の自己PRを好きな方もいますが少数派です。
自己PRを書かないと心配な方は、無理して削らなくても良いですが書類選考で加点されることは、ないと考えてください。
職務経歴書に関しては複数の転職エージェントの意見を聞いてみるのが一番だと思います。
>>【結論】転職エージェントは複数利用が基本です【注意点あり】
転職エージェントによって、色々な意見が出るかと思います。
その中で信じられるコンサルタントを見つけてください。
>>【2023年版】転職エージェントおすすめニーズ別86選!比較表&選び方【採用担当厳選】