職務経歴書を書く際に、キャリアの棚卸しをする方法をご紹介しています。もう一つの見方として、キャリア・アンカーという考え方があります。その違いは何でしょうか?
キャリア・アンカーとは何か?
そもそも、キャリア・アンカーとは何でしょうか?
Wikipediaによると、以下のように定義されています。
キャリア・アンカーとは、アメリカ合衆国の組織心理学者エドガー・シャインによって提唱された概念。
ある人物が自らのキャリアを選択する際に、最も大切な(どうしても犠牲にしたくない)価値観や欲求のこと、また、周囲が変化しても自己の内面で不動なもののことをいう。
つまり、転職する際に求人を選択すると思うんですが、知らず知らずのうちに、あなた自身が大事にしている価値観で選んでいるんですね。
【キャリア・アンカー】は周囲の環境が変化しても変わることのないあなたが大事にしている価値観や欲求のことです。
例えば、『転勤をせずに働きたい』と考えることも【キャリア・アンカー】の一つであるといえます。
『仕事よりもプライベートが第一』というのもそうですね。
つまり、範囲としても仕事に限らず、人生に適用できるものです。
そういう意味では『どんな人生を生きたいか?』を考える上で有効な手段だと言えます。
まずライフプランを考え、その中で仕事の位置づけを決め、キャリアデザインをするんですね。
『どういう仕事をしたいか?』よりも、『どうなりたいか?』を軸とする考え方です。
仕事目線で考えてしまいますと、当然今ある仕事で考えることになります。
ですが、今は特に第四次産業革命の真っ只中にいることもあり、将来なくなるかもしれない仕事で考えることは、リスクがありますよね。
どうなりたいか?
を考えておくと、今勤めている職業がもし、なくなったとしても、将来においても、あなたの価値観は変わりませんので、比較的容易に軌道修正が可能です。
【キャリア・アンカー】という概念は、そのリスクを埋めるのに役立つ考え方です。
キャリアの棚卸しとの違いは?
それに対して、キャリアの棚卸しはあなたが過去に行ってきたことをリストアップし、整理することです。
徹底的に『何をしてきたか?』を掘り下げる作業です。
どんな仕事をしてきたか?の整理ですね。
それを行うことにより、今まで行ってきたことの業務内容、つまり職務の共通点が見えてきます。
その共通点の延長線上として、転職の方向性が決まるんです。
将来、就きたい職種は現在の職種の延長線上に形成される点で、わかりやすい手法といえます。
それに対して、【キャリア・アンカー】はまず『こうなりたい』という欲求があり、それを実現するために転職の方向性を決めます。
アプローチが逆であることがわかりませんか?
こうなりたいというゴールを決めて、現在の職務から実現する為にどうするか?という考えです。
そこには、必要な【資源】があるはずです。
その資源は、今ある資源と等しいのか?
多くの方は足りないはずです。
足りない部分を埋める為に必要なトレーニングなどの訓練が必要でしょう。
キャリア・アンカーではこのようにあるべき姿に向かって努力するスタイルでの計画です。
キャリアの棚卸しは、下から設計する、ボトムアップ型のイメージです。
キャリア・アンカーは、上から設計する、トップダウン型のイメージです。
こう見ていくと、違いは明確です。
ではどちらを使うのが良いのでしょうか?
大事なのはバランスです。
【キャリア・アンカー】、【キャリアの棚卸し】ともに、良い【職務経歴書】を書く為には必要なことです。
従来は、【キャリアの棚卸し】で十分と言われていました。
ですが、働き方が多様化する将来は【キャリア・アンカー】を取り入れて、人生の中での仕事の位置づけを決めた方が良いです。
どちらもバランスよく取り入れておくと、いい感じの職務経歴書が出来ます。
具体的なのは、【キャリアの棚卸し】なので、それで職務経歴書の土台は出来ます。
【キャリア・アンカー】はもう少し、俯瞰したものの見方です。
キャリアチェンジを検討する際には、とても参考になります。
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