何度か取り上げている職務経歴書に書くべき項目。中でも志望動機と自己PRについてはみなさん書くかどうか迷われているようです。本ブログのまとめ記事になってしまいますが、コンパクトに書きますね。
志望動機は履歴書に
職務経歴書に志望動機を書く必要はあるか?に書いたように職務経歴書に志望動機を書く方を時々みかけますが、合否に影響ないので書かないほうがよいです。
あなたの今までの職務経歴を書くだけでも結構な枚数になってしまうのではないでしょうか?
職務経歴書を書く際には以下のことを最低限気をつければよいでしょう。
- 簡潔に書く
- 表形式で見やすく書く
- 枚数も考慮して書く
職務経歴書は「2枚でまとめよ」というのは本当か?に書いたように40代の方が2枚でまとめるのは無理です。
管理職経験者の40代であれば4枚くらいは書けるはずです。
ちなみに20代は2枚、30代は3枚を目安に書いてください。
これくらいの枚数にまとめるためには志望動機を書くスペースはないんですね。
すでに履歴書で志望動機を書くところがありますよね?
志望動機は履歴書にあなたの気持ちを込めて書けば十分なのです。
職務経歴書は定量的なデータに基づいた実績が中心になります。
その意味でも志望動機を職務経歴書に書くのはピントがずれるんです。
履歴書と職務経歴書とで書く内容がダブってしまうのも良くありません。
履歴書には住所、電話番号、学歴などの個人情報を書きますが、職務経歴書にはあなたの名前を書くだけですよね?
その理由はできるだけ各項目・情報をダブらせないためです。
知らず知らずのうちにあなたは出来ているかもしれませんが、全てに書く理由・書かない理由があるんですね。
あなたのことを知ってもらうためにはできるだけ情報を色々な角度から採用担当者に読んでもらう必要があります。
履歴書で書いたことを職務経歴書で書くともったいないです。
職務経歴書には履歴書に書いていないこと、つまり、職務経歴を詳しく書くようにしましょう。
自己PRよりはコアスキルを
職務経歴書に自己PRは必要?や誰でもできる職務経歴書の作成方法!にもすでに書いたことですが、職務経歴書の構成はほぼ決まっています。
上図のような構成となっており、自己PRは必要ありません。
ただしコアスキルはとても重要な項目です。
コアスキルと自己PRは似ているようで違います。
「営業成績●●億円上げた」とか「生産性を30%向上させるために○○の開発を行った」などのように実績が数値化できるスキルはコアスキルです。
採用担当者もイメージしやすいからです。
一方、「人柄が良い」「何でも一生懸命にやる」などの実績が不明なアピールは自己PRということになります。
この場合は調整力というヒューマンスキルをできるだけわかりやすく売り上げに結び付けることが大切です。
企業は利益団体です。
売り上げに貢献していないように見える人は企業にとって魅力的ではないのです。
勘の良いあなたならもうおわかりだと思います。
職務経歴書には「客観的な実績」だけを書くようにしてください。
見せ方、書き方次第で同じ実績でもずいぶん変わると思います。
転職のプロである転職エージェントのアドバイスを受けることは必要だと思います。
職務経歴書の目的が「募集要項」に合うスキルを持っている人物かを審査するためなのです。
あなたの応募する際の熱意は履歴書に書くべきで、職務経歴書に書いてはいけません。
そこを混同すると履歴書と職務経歴書のどちらの完成度も低い応募書類となってしまいます。
あくまでも職務経歴書には「客観的データに基づくこと」を書きましょう。
職務経歴書に志望動機・自己PRを書くべきか?
もうお分かりかと思います。
職務経歴書はあなたのスペックを書いたものです。
ある意味冷たく感じられるものです。
少なくとも採用担当者である私は減点はしませんが、加点もしません。
読んでいないといった方が正しいでしょうか?
転職活動の貴重な時間を割いて、職務経歴書に志望動機や自己PRを書くのはもったいないのでやめましょう。