
職務経歴書を作っているんだけど、フォーマットに「志望動機」や「自己PR」の欄があって迷っている。履歴書にも書いたけど、こっちにも熱意をアピールするために書いた方がいいのかな?
こういった疑問に、CEOで現役採用担当の筆者がお答えします。
転職活動の書類作成で、多くの方が迷うのが「職務経歴書に志望動機や自己PRを書くべきか」という問題です。
結論から言うと、職務経歴書に志望動機や自己PRを書く必要はありません。むしろ、書くことでマイナスな印象を与えてしまう可能性すらあります。
- 職務経歴書に志望動機や自己PRが不要な理由
- 履歴書と職務経歴書の正しい「役割分担」
- 自己PRの代わりに書くべき「コアスキル」の書き方
- 筆者は、「CEO」かつ「現役採用担当者」で、数多くの転職面接や書類選考の現場を熟知しています。
- 自らも3回の転職を経験し、50社以上の転職サービスを使い倒してきた実体験があります。
- 採用側と求職側の両視点を持つ実体験が、この記事の根拠です。
記事構成は、以下の目次のとおりです。まずは全体像をご確認ください。
それでは、採用担当の視点から一つずつ詳しく解説します。
職務経歴書に志望動機や自己PRが不要な3つの理由

職務経歴書に志望動機を書く方を時々みかけますが、合否に影響ないので書かないほうがよいです。
なぜ不要なのか、採用担当の視点から3つの理由を解説します。
1. 履歴書と内容が重複し、情報量が薄まるため
すでに履歴書には、志望動機や自己PRを書く欄が設けられています。
職務経歴書に同じことを書くのは、貴重なアピールスペースの無駄遣いです。採用担当者に自分を知ってもらうためには、できるだけ情報を多角的に伝える必要があります。
履歴書で書いたことを職務経歴書で書くともったいないです。
職務経歴書には履歴書に書ききれなかった「職務経験の詳細」を記載しましょう。
2. 職務経歴書の目的は「客観的な事実」の確認だから
志望動機は履歴書にあなたの気持ちを込めて書けば十分なのです。
職務経歴書は定量的なデータに基づいた実績が中心になります。
職務経歴書の目的は、応募者が「募集要項に合うスキルを持っているか」を審査することです。「熱意」や「人柄」といった定性的な情報は、職務経歴書という客観的な書類の中では浮いてしまいます。
3. 採用担当者はそこまで読む時間がない
職務経歴書は、あなたの今までの職務経歴を書くだけでも結構な枚数になります。
特に管理職経験者の40代であれば、経歴だけで3-4枚になることも珍しくありません(※20代は2枚、30代は3枚が目安です)。
忙しい採用担当者は、膨大な書類の中から「求めるスキルがあるか」を瞬時に判断します。合否に直結しない志望動機に割く時間はありません。
【採用担当の本音を教えます】職務経歴書は「2枚でまとめよ」というのは本当か?
自己PRの代わりに「コアスキル」で勝負する

職務経歴書には自己PRは不要ですが、その代わりに必ず記載すべき重要な項目があります。
それが「コアスキル(活かせる経験・知識・技術)」です。
【採用担当が教える!】職務経歴書に自己PRを書かないでも良いのか?【これが真実】
コアスキルと自己PRの違いとは?
コアスキルと自己PRは似ているようで違います。
「人柄が良い」「何でも一生懸命にやる」などの実績が不明瞭なアピールは「自己PR」です。これは履歴書や面接で伝えるべき内容です。
一方、「営業成績●●億円上げた」「生産性を30%向上させるために○○の開発を行った」など、実績が数値化できるスキルが「コアスキル」です。
「数値化」して採用担当者に貢献度をイメージさせる
企業は利益団体です。
売り上げに貢献していないように見える人は企業にとって魅力的ではないのです。
職務経歴書には「客観的な実績」だけを書いてください。
例えば、「調整力がある」というヒューマンスキルであっても、それを「部署間調整により納期を○日短縮し、コストを○万円削減した」といった形で、できるだけ分かりやすく企業の利益に結びつけて記載することが大切です。
まとめ:履歴書と職務経歴書の「役割」を理解しよう
結論を繰り返します。
志望動機や自己PRは履歴書に書く方がずっと効果があります。
職務経歴書は、あなたのスペック(客観的データ)を記したものです。そこに熱意を込めた文章を書いても、採用担当者は減点もしませんが加点もしません(事実上、読んでいません)。
転職活動の貴重な時間を割いて、職務経歴書に志望動機や自己PRを書くのはもったいないのでやめましょう。
ただし、見せ方や書き方次第で、同じ実績でも採用担当者に与える印象はずいぶん変わります。
「自分のコアスキルが分からない」「どう数値化すればいいか悩む」という方は、転職のプロである転職エージェントのアドバイスを受けることを強くおすすめします。
客観的な視点から、あなたの経歴を魅力的な職務経歴書にブラッシュアップしてくれるはずです。

職務経歴書は「事実」を語る書類、履歴書は「思い」を語る書類です。この役割をしっかり分けて、無駄のない強力な応募書類を作成してくださいね。



