キャリアの棚卸しが転職活動を進める上で、重要なことはわかっている方が多いんですが、間違った対応をすると、とても非効率な転職活動となります。一体どうなってしまうのでしょうか?
キャリアの棚卸しを手抜きするとどうなるか?
転職活動では転職理由を明確にすることが重要ですので、キャリアの棚卸しあなたの強みはどうすればわかる?で書いたように徹底的な作業が必須となります。

キャリアの棚卸しとは今までの職務において「いつ、どこで、どんな職務を、どんな立場で、どれくらいの実績を出したか?」をメインに書き出す作業です。
それがきちんとできていれば、誰でもできる職務経歴書の作成方法!に従って職務経歴書を書くのはさほど大変ではありません。

キャリアの棚卸しでは今までの実績を自己評価することで、あなたの強みがわかります。
それはもちろん書類選考対策、面接対策にもなります。
キャリアの棚卸しにあたっては、今までのキャリアを実績を書き出すのと同時に、これからどうしたいかのキャリアビジョンもできれば書きます。
転職理由や志望動機を軸にすればキャリアビジョンは描けるでしょうし、最終面接と一次二次面接との違いは何か?で書いたような役員向けの最終面接対策にもなります。

つまり、キャリアの棚卸しを手抜きしてしまうと、書類選考や面接対策が効率よく出来ません。
時間はかかってもキャリアの棚卸しをきちんと行うことが転職活動の王道です。
キャリアの棚卸しを手抜きしても職務経歴書はできます。
しかし求人応募後の効率が全然違うのです。
転職の軸が決まらない
キャリアの棚卸しを手抜きすると転職の軸が定まりません。
転職の軸は転職理由と一体のものです。
なので、転職活動で最も重要な転職理由が深掘りされない事態になります。
退職理由については深掘りしなくても良いと思います。
ですが、転職理由は明確でなくてはいけません。
転職理由をきちんと面接官にも自分にも納得できるようには説得出来なければ、転職活動で苦戦することは、自明だからです。
「これからどうなりたいのか?」が明確になっていないと、どのような軸で転職活動をするかが決まりません。
つまり、転職の軸が決まらないんです。
転職の軸は俯瞰してみるとキャリアビジョンとも、リンクします。
つまり「あなたが将来どうなりたいか?」というビジョンのことです。
これに従って、応募する求人の方針も決まります。
何となく、転職サイトで求人検索するにしても、検索条件は指定すると思います。
それが転職の軸に近いものですが、場当たり的に求人検索していたのでは、どこを目指して、転職活動しているのかわからなくなります。
希望する転職が実現出来ない

JAC Recruitmentオリジナルのキャリアの棚卸しシート
転職の軸が決まらないということは、転職理由も決まらないということです。
つまり希望する転職ができない可能性が大きいです。
転職の軸を決めていないので、業種・職種が絞れずに何となく求人応募してしまい、内定をもらったらどうしますか?
求人応募の際には十分なリサーチが必要です。
手当たり次第に応募するのはおすすめできません。
少なくともより良い環境で働きたいですよね。
そのためのキャリアの棚卸しです。
職務経歴書をいきなり書くことだって可能です。
ですが私の経験上、職務経歴書を何回も書き直すことになりました。
二度目の転職ではキャリアの棚卸しを行いましたので、さほど職務経歴書の作成には苦労しなかったです。
キャリアの棚卸しは最も大変な作業です。
しかし一度行ってしまえば、思いついたときに「実績エピソード」などを追加していけば良いのです。
職務経歴書は求人ごとに少しずつ変える必要があります。
キャリアの棚卸しから必要なところをピックアップしていくと、とても楽です。
上図の【キャリアの棚卸し】シートを見ていただければ、どれだけボリュームがあるかお分かりでしょう。
確かに数週間はかかってしまうと思います。
転職エージェントでは、キャリアの棚卸しはやってくれませんが、添削はしてくれます。
間違った方向に進まないためにも、第三者の目は大事だと思います。

