今までは経験を活かした転職が幅を利かしていました。これからもそうなのでしょうか?転職を考えていない方も考えておかなければいけない時代になりつつあります。
身につけるべきスキルはコンセプチュアルスキル
企業が中途採用で求めているものは何でしょうか?
どの会社にも事業計画があり、それにマッチングする人材を探しています。
転職エージェントが企業に推薦できる人材も求人票の要件にあった即戦力です。
中途採用である限りはそれが最優先になるのは致し方ありません。
転職エージェントは職務経歴書を読み解き、経歴が活かせる求人を見つけて紹介するのは当たり前のことなのです。
ただ今後もそれが未来永劫続くでしょうか?
- 例えば銀行員。
- 例えば医師。
- 例えば弁護士。
これらはAIに取って代わる職種と言われています。
膨大なデータから何かを診断するような仕事はAIが得意とするところだからです。
正解が時間と労力さえかければ見つかるものとも言えます。
医師や弁護士が貴重なのは普通の人は何時間も勉強出来ないからですが、人工知能は苦労せずにこれらの膨大な学習量を意図も簡単に身につけますからね。
一方単純作業の方はロボットが向いているので、これまたそのような職種も減る一方でしょう。
人間がやる必要があるのは、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルを使う仕事に限られて行くでしょう。
ですが仕事が減るといっても、今までの作業革命でも新たに職種が産まれたように増える職種も確実にあります。
総合的に見れば仕事の数は増えるか変わらないかのどちらかです。
なので今どの職種がなくなるかをくよくよ考えることはあまり生産的ではありません。
未来がどうなるのかはっきりと見えないのが現実だからです。
大切なのは将来どうなっても困らないように基礎体力をつけておくことです。
その職種のスペシャリストだからといっても、その仕事が永遠にある保証はどこにもないのは確実です。
職務遂行能力のことをテクニカルスキルと言います。
テクニカルスキルは採用面接の際に見る重要なポイントでした。
今後はテクニカルスキルはより応用力がないとこれだけでは転職は難しくなります。
どの会社に行っても通用するスキルを持ち運び可能な意味を込めて【ポータブルスキル】と呼びますが、これが必須となるということです。
私は採用面接をかなりの数行いましたが、「果たしてうちの会社で活躍出来るだろうか?」というポータブルスキルがない方がその当時でも多かったです。
今は採用基準がより厳しくなっています。
転職するなら雇用状況の良い今が一番だと思います。
今後は労働人口も減りますので、間違いなく採用のハードルが上がります。
「〇〇しかできない」ではその仕事が自動化された時に会社もその本人も困ってしまいます。
将来困らないためにも、二つのスキルを身につけましょう。
今まではテクニカルスキルをメインに採用面接をしていた会社が多いです。
これはイノベーションが起きつつある、いや欧米では起きている今には向かない採用方法です。
確実に今までの採用面接ではダメです。
事実企業は中途採用の面接を見直しています。
すると転職活動をする方も対策を講じる必要があります。
それが身につけるべき二つのスキルです。
身につけるべき二つのスキルとはヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルです。
ヒューマンスキルについては聴き慣れているでしょう。
今回はコンセプチュアルスキルのことについてお話しします。
これからはコンセプチュアルスキルが採用のカギ
面接で重視されるスキルとしては以下の3つがあります。
そして今後はこれからのコンピテンシー面接の必要性と対策とは?に書いたようにコンセプチュアルスキルがより重視される時代となるでしょう。
- テクニカルスキル
- ヒューマンスキル
- コンセプチュアルスキル
先程書きましたがテクニカルスキルは職務遂行能力です。
ヒューマンスキルは対人関係能力とも呼ばれる営業職では特に重要なスキルです。
コンセプチュアルスキルは問題解決能力とも呼ばれるものです。
物事の問題点の本質を見抜く力です。
これは経営者が持っていなければならないスキルです。
ビッグデータからだけでは身につけることは出来ません。
コンセプチュアルスキルは現状認識を正しく把握する能力
私は会社でコンサルタントを職務にしていましたのでわかるのですが、問題解決するために一番重要なことは現状起こっていることの正確な分析です。
つまり現状認識です。
ここでうまくいかない場合が多いです。
それは時間の制約や予算の制約が原因の場合もあります。
問題解決のステップとしては
- 現状認識
- 問題点の把握
- 解決策の提案
- 解決策の実行・検証
の4つです。
この中で一番重要なのは「今起こっていることは何なのか?」という現状認識です。
これを間違えてしまうと、見当違いなシステムが出来上がってしまうのです。
現状認識のポイントはヒアリングです。
ある問題が起こったとして、関係部署だけに聞くことは全社的な最適化とならない場合が多いです。
大変でも全体のフローを作成しつつ、ヒアリングしていく地道な活動が必要です。
これは転職活動でいうキャリアの棚卸しに当たる重要なことです。
ここをきちんと抑えないと問題点がボケてきます。
コンセプチュアルスキルは問題点の把握ができる能力
現状認識が出来ると問題点を洗い出すのは割とスムーズにいきます。
絶対に解決すべきこととそうでもないことの優先順位付けも同時に行います。
コンセプチュアルスキルは解決策の提案ができる能力
解決策の提案以降はエンジニアが担当しても良いと思います。
後はどう実現するかだけなので、物事の本質ではありません。
このようにコンセプチュアルスキルがある人は部署間を調整したり、ヒアリングをしたりする仕事なので、人間にしかできないことと言えます。
ということは、会社でそういう仕事があれば自らかってでると良いと思います。
現実は本業と両方やることになるので、とても大変ですが将来のためにはなりますし、社内のコネクションも作れますしね。
コンセプチュアルスキル:まとめ
- テクニカルスキルだけでは今後の転職は厳しくなる
- ヒューマンスキルを身につけるのは必須
- コンセプチュアルスキルが身につく仕事もやっていくことが大事
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