
直接応募と転職エージェント利用のどちらを選ぶべきか、迷う人「転職活動中であるが、直接応募のほうが内定率が良いという噂も聞くので、転職エージェント利用すべきか迷っている。人によるかもしれないが、転職活動でのトレンドとして、どちらを選ぶべきか指標がほしい。できれば、採用担当や転職エージェントの方からアドバイスをいただければありがたい。」
こういった疑問に、採用担当の筆者がお答えします。
転職活動を始める際、直接応募と転職エージェントの利用のどちらを選ぶべきか迷うことがあるでしょう。この記事では、直接応募と転職エージェントの違いを明確にし、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。効率的かつ効果的な転職活動を目指す方に必見の内容です。
先日、こんなツイートをしました。
企業側からみた採用コスト。転職エージェントを使うと安くつく。外注化しているのと同じだから。候補者はフィルタリングして推薦されており、企業側も安心。それに対して、直接応募はトータルの採用コストが高くなり、内定率も低いのでおすすめしない。応募者が「どこの誰かわからない」のが根本原因。
— CowBoy | 代表取締役&採用担当 (@cowboy19620626) October 25, 2024
企業側からみた採用コスト。転職エージェントを使うと安くつく。外注化しているのと同じだから。候補者はフィルタリングして推薦されており、企業側も安心。それに対して、直接応募はトータルの採用コストが高くなり、内定率も低いのでおすすめしない。応募者が「どこの誰かわからない」のが根本原因。
- 転職活動では、直接応募よりも転職エージェント利用の方が有利。
- なぜ、直接応募は内定率が低くなるのか?
- 筆者は現役の採用担当者かつ代表取締役で、数多くの転職面接や書類選考の現場を熟知しています。
- 自らも3回の転職を経験し、50社以上の転職サービスを使い倒してきた実体験があります。
- 採用側と求職側の両視点を持つ実体験が、この記事の根拠です。
記事構成は、以下の目次のとおりです。まずは全体像をご確認ください。
それでは、採用担当の視点から一つずつ詳しく解説します。
転職エージェントのメリット

転職エージェント推薦での応募には、様々なメリットがあります。
推薦状の添付
転職エージェントが推薦状を添付するため、応募書類が目立ちやすくなります。企業側も信頼性の高い応募者として評価しやすくなります。転職エージェントから推薦されるためには、それなりのスキルが必要です。直接応募に逃げずにスキルを身につけることで、転職エージェントを使ったほうがメリットがあります。
【採用担当が解説】転職エージェントはマッチング重視の使い方が良い【あなたは商品】
コスト削減
企業側にとって、転職エージェントを利用することで採用コストが削減されます。面接日程の調整や書類選考の手間が省けるため、効率的です。転職エージェントは、企業から採用業務の一部外注化されていると見ることもできます。
プロのサポート
転職エージェントは履歴書や職務経歴書の書き方、面接の受け方などをサポートしてくれます。これにより、応募者はより効果的に自己PRができるようになります。さらに、転職エージェントは採用のプロです。社内の人事担当者よりも違う視点で、良い人材を推薦できる可能性があります。
直接応募のデメリット

直接応募は自由応募できますが、会社が「どこの誰かわからない応募者」という印象を持ちます。その結果、直接応募は不利になります。それでもあなたは直接応募を選択しますか?
- 直接応募すると、後回しにされる
- 直接応募だと、自己PRが大変
- 直接応募では、企業側の採用コストがかかる
- 直接応募は、内定率が低くなる
直接応募が転職活動で不利になる理由を、一つずつ解説します。
直接応募すると、後回しにされる可能性
企業は多くの応募書類を処理する時間が限られており、転職エージェント推薦の方が優先されることが多いです。直接応募の場合、応募者の情報が十分に伝わらず、選考が後回しにされることがあります。
直接応募の場合
人を募集するに際して、企業は転職媒体を一つに絞っているわけではありません。
たまに、ハローワーク求人と転職エージェント求人とで、同じ求人をみかけませんか?
企業としては良い人材を確保できれば、転職媒体は関係ないです。当然ですが。
ハローワーク経由の応募だからといって、企業は不利に扱いません。
しかし、直接応募経由の職務経歴書はかなり質の面でかなりおとっています。
結果として、直接応募は後回しにされる可能性があります。
書類選考は、総務・人事部門が行います。
総務・人事業務が忙しいので、物理的にも書類選考をする時間は短くなります。
転職エージェント推薦の場合
一方、転職エージェント推薦の場合、ふさわしい候補者をまずさがします。
転職エージェントが求人の応募資格を確認し、それに相応しい人だけに求人紹介します。
転職エージェント推薦は、担当コンサルタントが書類選考しているのと同じこと。
実際に転職エージェント推薦の応募者の場合には、推薦状が添付されています。
特に応募者数が多い求人の場合、転職エージェントは自信を持った候補者しか推薦しません。
なので、応募し放題の直接応募と能力に差があるのは仕方がないことかもです。
結果として、直接応募は後回しになってしまう可能性があります。
直接応募だと、自己PRが難しい
直接応募の場合
転職エージェントの推薦状がないため、自己PRが難しくなります。
応募書類が埋もれてしまうことも少なくありません。
推薦状の代わりに、添え状が付いていることがほとんどです。
【転職活動】添え状は履歴書・職務経歴書よりも手間をかけるな!
直接応募では誰の推薦もなく、あなた自らがが企業にプレゼンする必要があります。
それって、とても大変です。
ゼロから履歴書・職務経歴書を採用担当者に読ませるのは、応募書類がよほど優れていないと、その他大勢として「埋もれて」しまいます。
もちろんスキルが高ければ、直接応募でも内定を勝ち取ることができます。
しかしそういう求職者は、ごくまれにいるだけ。
予備校に通わずに、東大に合格することがむずかしいのと同じです。
筆者は、直接応募経由の職務経歴書で10枚近いものをみたことがあります。
当然、不採用にしましたが、直接応募とはいえ、そこまでひどいものはありません。
転職エージェント推薦での応募書類だったら、確実に最初から書き直しです。
職務経歴書の書き方は、知っていれば済むこと。
転職エージェントを使っていれば、こんな事態にはならなかったはずです。
転職活動では、知っているかどうかが、結果に左右します。
転職エージェント推薦の場合
転職エージェントは企業に求職者を人材紹介するとき、「今回の応募者は〇〇のスキルを持っているので、自信を持って推薦します。」との推薦状を履歴書・職務経歴書につけて応募手続きをします。
企業も推薦状でしたら、A4一枚なので簡単に読むことができます。
採用担当者は、それから職務経歴書をきちんと読むか、ざっと流し読みをするかを決めることができます。
書類選考は手間ですが、ミスマッチをさけるためにも、このような選考プロセスをとります。
直接応募では、採用コストがかかる
ハローワーク求人は、掲載料が無料ですが、採用コストが高くなります。応募者の確認や書類選考、面接日程の調整などに、多くの手間がかかります。直接応募経由の応募者に対しては採用担当者が全て対応する必要があります。
例えば以下のような業務です。
- 応募者の確認
- 履歴書・職務経歴書の確認
- 書類選考結果の応募者へ連絡
- 面接日程の調整を個別に行う
- 面接
- 面接結果を個別に連絡
ほとんどが事務的な仕事ですが、人件費は無料ではありません。主に採用担当者の固定費が、採用コストとしてかかります。それに比べて、転職エージェントに求人を依頼した場合は、採用するまで無料です。転職エージェントに求人を依頼するのも、人物像を伝えるだけ。転職エージェント推薦された選考については、当然社内でのコストがかかります。例えば、面接日程の調整などの事務手続きも調整してくれるので、採用コスト削減になります。
これって、巷で言われていることと逆ですよね?結局、企業の固定費含めて考えると、直接応募の場合は採用コストはとても高くつきます。転職エージェントに依頼するということは、「採用活動の外注化」と同じことです。どんな事業でも、外注すれば安くなるのは常識です。
多くの企業が転職エージェントを使う理由は、採用コストを抑える目的もあります。求職者の目線ではわからないと思いますが、採用担当者から見たら普通のこと。企業での採用担当は人事であったり、現場責任者であったり、役員であったりするので本業で忙しいです。専任で採用活動だけをしている企業はごくわずかです。
【採用担当が解説】転職エージェントは紹介手数料がかかるから不利って本当?
直接応募は、内定率が低くなる
採用コストや手間がかかるため、内定率が低くなる傾向があります。直接応募の場合は、面接日程の調整も手間です。結果として、内定のハードルが上がります。採用コストがかかってしまう直接応募は、採用のハードルが高くなります。
直接応募は、確かに好きな求人に応募できます。しかし、採用する側が要求する応募書類になっているでしょうか?面接の準備は十分でしょうか?一つ一つの求人に対する対策・準備がきちんとしていないと転職失敗します。
転職エージェントは外注化と同じ:まとめ

直接応募には自由度がある一方で、転職エージェントを利用することで多くのメリットがあります。応募者にとっても企業にとっても、転職エージェントを利用することで効率的かつ効果的な転職活動が可能となります。どちらの方法を選ぶかは個々の状況によりますが、転職エージェントの利用価値は高いといえます。



