転職先で何か月か勤めると、また退職したくなってしまった。この転職ぐせは何が原因で、どうするのが良いのかを知りたい。
上記の疑問にお答えします。
転職先ですぐ退職したくなったらどうしたらいい?
転職したはいいが、すぐに退職したくなる方のどこに原因があるのでしょうか?
原因がわからなければ、また転職の繰り返しになる可能性が大きいです。
この記事では、上記のような方向けに何が原因でどういう対策を打てばいいのかまで書こうと思います。
転職活動には正しい手順があります。
その手順をきちんと守っていなかったのが恐らく原因です。
以下の順番で解説しますね。
- 転職の目的は明確だったか?
- ブラック企業でないことを転職会議で確認したか?
- 退職すべきかは転職エージェントに相談してみよう
転職の目的は明確だったか?
転職理由は明確だったか?
転職活動を始める際には、そもそもまずは転職を決意する前にやるべきことは?で書いたように転職理由が明確になっていることが大前提となっています。
ぶっちゃけて言うと【何のために転職するの?】ということです。
前の会社が嫌だからとか、上司と合わないからとかいうのはやめてくださいね。
それは「転職理由」ではありません。
退職理由というのです。
転職活動では、両者をはっきり区別してください。
転職理由と退職理由はどう違うのか?で書いたように退職理由と転職理由は明確な違いがあるのです。
日常的には、同じ意味で使っていますけど実は違います。
転職理由が不明確なまま転職してしまうと、「何のために転職をしたのか目的がわからなくなってしまいます」。
転職理由を明確にすることで、転職ぐせもなくなります。
逆に転職を繰り返すということは、転職理由が明確になっていないことが一番の原因ともいえるのです。
転職の軸は明確だったか?
転職を成功させるための3つのポイントとは何か?で書いたことはどれも大切ですが、転職の軸を明確にすることが最も重要です。
転職の軸は転職理由が明確になると、自ずとはっきりしてくるものです。
具体的に「どんな業種・業界」の、「どんな職種」の、「どんなポジション」を目指すのかが明確になるのです。
それによって、応募する求人に迷いがなくなります。
なかには選択肢が狭くなるので、幅広く求人応募した方が良いという意見もあります。
転職できれば何でも良いのであれば、おっしゃる通りでしょう。
しかしそれが果たして転職成功と言えるでしょうか?
転職エージェントから求人紹介されても、あなたなりの転職の軸をきちんと持って転職活動しないと、また転職を繰り返すことになります。
転職の軸を持つことで転職ぐせをなくす対策にもなります。
ブラック企業でないことを転職会議で確認したか?
内定が出ると、うれしい気持ちはよくわかります。
しかしブラック企業であればあるほど、出来るだけ安くあなたを使おうとします。
ブラック企業というところは役員報酬だけ高く、従業員の給料はとても安いものです。
ブラック企業は、従業員のことは考えてはくれないのです。
どの会社も従業員の扱いはその程度のものくらいの気持ちで、内定が出たら確認すべき5つのポイントは?で書いたことを確実にチェックすることです。
疑問点は遠慮なく、企業に問い合わせるべきです。
ブラック企業だったら、目も当てられませんからね。
転職会議 のような口コミサイトを見れば、転職後の職場環境も目に浮かぶのではないでしょうか?
このように入社前に転職先がブラック企業でないことを調査をしておくことは最低限やるべきことです。
転職理由や転職の軸が合致していても、ブラック企業だったら、退職したくなってしまいますものね。
ブラック度の調査をせずに知らずに転職をしてしまったのであれば、どうするのが良いのでしょう?
あなたは会社がブラック企業であることを知らずに転職してしまったのですから、以下の選択肢が考えられます。
- このまま耐えて働く
- 少なくとも三年くらいは、勤めてから転職
- すぐに退職して、転職活動をする
上記の3つくらいでしょう。
私としては2番目の3年くらいは勤めるという、結構ハードかもしれない選択肢をおすすめします。
なぜか?
転職活動期間は少なくとも三ヶ月~半年はかかります。
会社をすぐに退職してしまうと、その間の収入もなくなります。
転職活動で面接で聞かれなくても良いことまで聞かるでしょう。
そのためには在職しながらできるだけ、すぐに退職することはしないことです。
次の転職先が決まってから退職しましょう。
離職期間を作ることは、あなたにとっては不利なことだらけです。
退職して転職活動を始めても、応募先の企業は履歴書を見た時点で、シュレッダー行きになる可能性だって大きいです。
それに比べれば、一つの会社でとりあえず三年くらい勤務し続ければ、書類選考で簡単に見送りになることは考えられません。
次の転職で失敗しないためには、今度は転職活動の正しい手順の通りに実行することが大切です。
退職すべきかは転職エージェントに相談してみよう
転職活動には失敗しないための正しい手順があります。
手順通りに行うことで、無理なく、無駄ない転職活動ができます。
以下に正しい転職活動の手順を示します。
- 転職理由・転職の軸を明確にする。
- 転職理由・転職の軸にマッチングする求人ニーズを転職サイトで徹底的にマーケティングする。
- 転職活動のスケジューリング
- キャリアの棚卸し
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 転職エージェント推薦による求人応募
- 年収交渉・内定承諾・退職交渉
- 上記の通り。
上記を見れば明らかですが、メインで使うのは転職エージェントです。
転職サイトは転職市場のリサーチのためだけに使います。
転職サイトからの応募は転職エージェントと違い、推薦状付きというわけではないのでおすすめしません。
良い求人だと思ったら、転職エージェントの求人にしてもらった方がずっと有利です。
さて転職方法(媒体)には、大きく分けて三つの方法があります。
「転職してすぐに退職したくなった」という相談をする価値があるところはどこでしょうか?
ハローワーク
皆さん、ご存知の転職方法です。
求人は公開求人に限定され、問い合わせても内容について詳しく知っているスタッフはいません。
ハローワークをおすすめしない本当の理由とは?に書いてある通り、求人情報がほとんど入手出来ません。
「退職した方がよいか?」という相談をハロワ職員にするだけ無駄です。
また掲載されている求人に応募する際はブラック企業でないかどうか入念な確認が必要なので、ハローワークは労力の割には効果がありません。
あまりおすすめ出来ない転職方法です。
転職サイト
転職サイトはウェブサイトから求人を検索可能です。
転職方法としては最も手軽なものですが、掲載されている求人は公開求人のみとなります。
全求人のうち、このような公開求人は20%に過ぎません。
残りの80%は非公開求人ということになります。
転職サイトやハローワークでは公開求人しか出会えないということです。
転職サイトの場合は相談すべき担当者もつきません。
求人を掲載する、いわゆる求人サイトの役割だけと言ってよいでしょう。
転職サイトに「退職すべきか?」を相談するのは、無理というものです。
転職エージェント
転職エージェントに登録すると、あなたに専任のコンサルタントがつきます。
コンサルタントとは、転職に関するアドバイス、求人の紹介、企業との待遇交渉などを行う、いわば転職のプロのことです。
もちろん、転職の悩み相談も適切なアドバイスをプロの目線からくれるはずです。
あなたはなぜ転職したのか、なぜその職場に不満を持っているのかを、うまく言語化してくれるはずです。
ひょっとするとあなたは公開求人の中から応募して、転職してしまったのかもしれません。
転職エージェントであれば、退職すべきかどうかの相談も可能ですし、相応しいアドバイスも返ってくるでしょう。
退職すべきかの相談は迷わず、正直に話しましょう。
まともなエージェントであれば、客観的な答えを出してくれるでしょう。
転職先をすぐには退職しないで、在職しながら転職活動するのがよいと言われる可能性が高いです。
今度は失敗しないように、先ほど書いた正しい転職活動の手順通りに進めてください。
逆順で繰り返します。
- 完成度の高い履歴書・職務経歴書を作成するためには、キャリアの棚卸しが必須です。
- キャリアの棚卸しをするためには、転職サイトで求人をリサーチする必要があります。
- 転職サイトで求人をリサーチするためには、転職理由が明確になっていることが必須です。
つまり、いきなり転職エージェント推薦での推薦応募というのは難しいです。
きちんと手順を追って、進んでいきましょう。
もちろん、転職エージェントに退職すべきかの相談するのは問題ないです。
むしろ相談すべきです。
ただ転職活動については、時間がかかるものです。
地道にこつこつと、作業をするしかありません。
それを続けていれば、あなたの転職ぐせは必ず治ります。
断言してもいいです。