
内定承諾後に内定辞退を考えている人「内定承諾してからの内定辞退というのは可能なのだろうか?そもそも内定、内定承諾の意味が正確にわからないので知りたい。内定承諾後に内定辞退可能ならば、最も有利な方法を知りたい。」
こういった疑問に答えます。
先ほど、こんなツイートをしました。
内定承諾後の内定辞退は可能である。ただし、内定承諾=その会社の従業員 と同じこと。意味合いとしてはその会社を退職することと同じ。会社を退職することは自由であるのと同じ。内定承諾後の内定辞退も自由である。
— CowBoy | 代表取締役&採用担当 (@cowboy19620626) September 20, 2022
内定承諾後の内定辞退は可能である。ただし、内定承諾=その会社の従業員 と同じこと。意味合いとしてはその会社を退職することと同じ。会社を退職することは自由であるのと同じ。内定承諾後の内定辞退も自由である。
- 内定承諾後に内定辞退が可能かがわかる。
- 内定・内定承諾の正確な意味がわかる。
- 内定承諾後に内定辞退の手順がわかる。
- 筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
- 転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
- 採用担当経験、そして3回の転職経験がこの記事の根拠です。
記事構成は、以下目次のとおりです。
では一つずつ解説します。
内定承諾後に内定辞退は可能か?【転職エージェント推薦の方が有利】
結論「内定承諾後でも内定辞退は可能である」
内定承諾後でも内定辞退は可能か?
内定と内定承諾とは、重みが全然違います。
内定が出ると法的には企業と労働契約を結んでいることになります。
始期付の解約権を留保した労働契約と言われています。
現実にはあなたの意思表示がなされていませんので、無理に入社させられることはありません。
あなたが内定を受け入れて初めて内定は本当の意味で有効になります。
- 内定承諾とは【内定先で働くことを約束した】ということです。
- 実質的には内定承諾の段階で「労働契約が成立」し、従業員扱いとなります。
しかしあなたが労働契約にしばられて行動の制約を受けることは憲法の精神からもおかしいですよね。
「職業選択の自由」があるのですから。
結論で書いたように、内定承諾後であろうが、内定辞退は自由に出来ます。
これから「内定承諾の重みについて」と「なぜ内定承諾後でも内定辞退可能なのか?」を書きます。
頭の片隅にでも入れておいていただければうれしいです。
内定承諾と内定辞退は重要度が違うので冷静に判断しよう
内定承諾するまでは転職活動では、複数社に求人応募していますよね?
結果として複数社の内定をもらうこともあるでしょう。
時期が同じになったらとても迷ってしまいますよね。
転職活動をなさっている方は内定承諾の重要性はわかっていると思うんですね。
「入社します」という意思表示だということを。
もちろん複数の会社で働くことは理論的には不可能ではありません。
ですが日本では勤務時間がどの会社もほとんど同じなので、結局は一つの会社で働くことになります。
今後は「複業」が当たり前になり、内定承諾も意味がなくなる時代がそう遠くない時代にくるでしょう。
現時点では一つの会社で働くことを決める必要があります。
それが内定承諾ということなんです。
内定承諾するか内定辞退するかの返事は早い方がいいです。
一週間くらいを目安に転職エージェント、もしくは、企業に内定辞退の連絡をしましょう。
一週間の間にあなたは内定承諾するか、それとも内定辞退するかの判断をする必要があります。
会社の経営状態、評判、仕事内容をもう一度冷静になって確認し、内定承諾するか辞退するかを決めます。
内定が出たら確認すべき6つのポイントや応募・内定承諾前に4項目を調査も参考にして決めてください。
くれぐれも、慌てずに冷静に判断することが重要です。
>>内定が出たら確認すべき6つのポイント【ブラック企業は避けよう】
>>【ブラック企業に入社しないために】応募・内定承諾前に4項目を調査
私も内定承諾するかどうかについては色々悩みました。
参考になったのは転職会議に掲載されている企業の口コミや評判でした。
ブラック企業に転職したなんてシャレになりませんからね。
会社四季報や業界地図で会社の経営状況も必ず調査するようにしました。
転職エージェントのコンサルタントからも内定が出た会社の情報をできるだけ入手してください。
業界地図 2024年版
会社四季報 2023年4集 秋号
他の転職方法だったら、アドバイスをもらうことはできないので、転職活動は成功しなかったかもしれません。
転職のプロの意見は参考になるとつくづく思いました。
詳細は転職エージェントが提供可能な3つのサービスとは?に書いてあります。
転職エージェントが最強の転職方法である理由です。
>>【採用担当者が裏側を語る!】転職エージェントの4つのメリットとは?
さて熟慮の結果、あなたは内定承諾したとします。
先ほど言ったようにそれはあなたが入社の意思表示をしたことになります。
転職先の会社があなたの入社までに粛々と準備をしだすのはこの頃からです。
あなたのために企業は投資、つまり、本格的にお金を使いだすんです。
内定承諾の重さはそこにあります。
あなたを選考するフェーズから社員として受け入れる入社準備のフェーズに入るわけです。
それにはお金がかかるため、会社経営にとっても大きな影響があります。
内定承諾後の内定辞退は退職と同じ意味である

さきほど書いたように内定承諾した段階で転職先ではあなたの入社準備が始まっています。
そういう意味では、あなたはもう社員なんです。
しかし、内定承諾後にもう少し調べてみると、どうも評判がよくないことがわかってきたとします。
仕事内容が違うことが分かったとします。
このようなことがわかると当然「内定承諾したけど、どうしよう?」と迷われると思います。
- 入社するのをやめて、内定辞退すべきか?
- 内定承諾したけど、取り消そうかな?
その時「内定承諾しているので、内定辞退などして、法的には大丈夫なんだろうか?」と思いますよね。
最初に書いた通り、「法的には問題ありません」
労働契約を結んでいても、転職の自由は保障されています。
冷静になって考えれば、当たり前のことです。
それは日本国憲法が、職業選択の自由を保障しているからです。
民法でも労働者側から申し出れば、企業との労働契約は2週間経過すれば、一方的に解除されます。
法的にも、問題ないわけです。
内定承諾後に内定辞退することは、転職先を退職することと同じです。
マスコミで話題になっていますが、退職でもめても心強い味方になってくれる「退職代行」に頼めるんです。
退職代行は労働契約を一方的に解除できる権利を使ったビジネスです。
>>【採用担当が厳選!】おすすめの退職代行の選び方【労働組合なら問題なし】
先ほど書いたように内定承諾後だけ法律で行動を制限されるのは変ですよね?
職業選択の自由はあなたにあるんですから。
とはいえ、内定承諾後の内定辞退は内定を出してくれた相手企業に対して失礼なのは言うまでもありません。
誠実に対応しましょう。
それは法律では問題なくても、円満退社をした方が良いのと同じことです。
いつその会社とご縁があるかわかりません。
一度落ちた企業への再応募は可能なのか?や内定辞退した場合の再応募の壁とは?のように再応募したくならないとも限りません。
退職の時に会社に失礼があっては今後のあなたのキャリアに影響するのです。
>>内定辞退した企業の再応募の壁とは?【転職の再応募はバレます】
十分気をつけて対応をしましょう。
それではどんな手順で丁重に断ればよいでしょうか?
>>【採用担当が厳選!】おすすめの退職代行の選び方【労働組合なら問題なし】
内定承諾後の内定辞退の手順【転職エージェントの方が楽に辞退できる】
直接応募の場合の内定辞退【かなりハイレベル】
直接応募の場合は、あなたが応募先に連絡する必要があります。
トラブルになりやすいのが、メールで済ます人の場合です。
目的はまずは謝罪です。
メールでは伝わりにくいですよね。
いつ読んでもらえるかもわかりません。
それよりも先方の忙しい時間を外して、電話連絡しましょう。
朝一、午後の会議の時間帯は外した方が良いでしょう。
特に10:00、13:00というのは会議が入りやすい時間です。
営業時間外に連絡するのはマナー違反ですので、気をつけましょう。
内定辞退の理由を細かく言う必要はありませんが、お詫びの気持ちはとても大切です。
もし、家庭の事情で辞退するのでしたら、その旨話しても良いでしょう。
悪い印象は持たれないはずです。
だからと言って、家庭の事情でないのにそう言ってはダメです。
謝罪するのにウソをつくのは目的から外れます。
許してくれるものもバレたら大変ですから。
真摯に素直に謝ってください。
内定承諾後の辞退よりはハードルは低いですが、内定辞退はどうすればトラブらないの?もご一読をおすすめします。
>>内定辞退のマナーはどうすればよい?【誠心誠意説明すれば大丈夫】
転職エージェント推薦の場合の内定辞退【エージェントから文句言われるだけです】
転職エージェント推薦の場合の内定辞退は、担当のコンサルタントから企業に連絡してもらいます。
コンサルタントによっては、良い顔をしないかもしれませんが、それだけのことです。
企業に連絡をとってはいけないのが転職エージェント推薦の求人です。
この場合も例外ではありません。
代わりにコンサルタントに真摯に謝ってください。
迷惑をかけることになるのですから。
直接応募であなたが企業に謝る場合に比べれば、転職エージェント推薦の場合は、トラブルになるリスクはずっと低いです。
これも転職エージェントを使うメリットです。
転職エージェントを使うと内定辞退に限らず、企業との交渉事が多くなります。
あなたが対応するより、転職エージェントが対応する方がうまくいきます。
転職エージェントは企業との交渉が仕事ですので、うまくいって当然と言えます。
転職エージェントに良い求人があるかも大事ですが、企業とさまざまな交渉事を行ってくれるメリットもありますので、どんどん利用すべきだと思いませんか?
転職活動を全てあなた一人でやるのって、きついと思うんです。
面倒くさがりな性格の私は、転職エージェントに任せることが多かったです。
特に在職中の方は時間の節約にもなりますし、自分が企業と交渉するより、良い結果が出ますし。
一方でハローワーク、転職サイトはあなたの転職支援をしてくれるアドバイザーがいませんので、メリットが少ないように思います。
転職エージェントを使うことで、内定承諾後に内定辞退する場合、企業とのトラブルも最小限に抑えることができるのです。
初めての転職の方なら、対応が親切で安心な業界最大手のリクルートエージェントがおすすめです。
リクルートエージェントのほかにもおすすめの転職エージェントと転職サイトをあげさせていただきます。
結局はマッチング次第ですので、合わないと思ったら、別の転職エージェントを使いましょう。
基本的に転職エージェントは複数社利用が基本です。
>>【2023年版】転職エージェントおすすめニーズ別86選!比較表&選び方【採用担当厳選】