ビジネスマナーとしてはとても失礼なことになりますが、内定承諾してからの内定辞退というのは可能なのでしょうか?内定とはどういうことなのか?内定承諾とは何なのか?この説明をまず行います。それが理解できれば、内定承諾後に内定辞退可能かというのはおのずと答えが出ると思いますよ。少し硬い話になりますができるだけわかりやすく話をしますのでお付き合いくださいね。
内定承諾後に内定辞退は可能か?
内定承諾後でも内定辞退は可能です。
内定と内定承諾とは、重みが全然違います。
内定とは法的には雇用契約を結んでいるのと同じ意味になります。
始期付の解約権を留保した労働契約と言われています。
ただしあなたの意思表示がなされていませんので、無理に入社させられることはありません。
あなたが内定を受け入れて初めて内定は本当の意味で有効になります。
内定承諾とは【あなたが雇用契約を受け入れた】ということなのです。
実質的にはこの段階で「雇用契約が成立」し、従業員扱いとなります。
しかしあなたが雇用契約にしばられて行動の制約を受けることは憲法の精神からもおかしいですよね。
「職業選択の自由」があるのですから。
結論から申し上げますと、内定承諾後であろうが、内定辞退は自由に出来るんです。
これから「内定承諾の重みについて」と「なぜ内定承諾後でも内定辞退可能なのか?」を書きますが、流し読みでも全然OKです。
頭の片隅にでも入れておいていただければうれしいです。
内定承諾の会社やあなたにとっての重要性・意味
結果として複数社の内定をもらうこともあるでしょう。
時期が同じになったらとても迷ってしまいますよね。
転職活動をなさっている方は内定承諾の重要性はわかっていると思うんですね。
「入社します」という意思表示だということを。
もちろん複数の会社で働くことは理論的には不可能ではありません。
ですが日本では勤務時間がどの会社もほとんど同じなので、結局は一つの会社で働くことになります。
今後は働き方も変わっていくんでしょう。
現実問題、現時点では一つの会社で働くことを決める必要があります。
それが内定承諾ということなんです。
内定承諾するか内定辞退するかの返事は早い方がいいです。
一週間くらいを目安に転職エージェント、もしくは、企業に内定辞退の連絡をしましょう。
一週間の間にあなたは内定承諾するか、それとも内定辞退するかの判断をする必要があるんですね。
会社の経営状態、評判、仕事内容をもう一度確認し、内定承諾するか辞退するかを決めます。
内定が出たら確認すべき5つのポイントは?や内定承諾前のブラック企業を調査する方法とは?も参考にして決めてください。
くれぐれも、慌てずに冷静に判断することが重要です。



私も内定承諾するかどうかについては色々悩みました。
帝国データバンクなどで会社の経営状況も必ず調査するようにしましょう。
転職エージェントのコンサルタントからも内定が出た会社の情報をできるだけ入手してください。
他の転職方法だったら、アドバイスをもらうことはできないので、転職活動は成功しなかったかもしれません。
転職のプロの意見は参考になるとつくづく思いました。
詳細は転職エージェントが提供可能な3つのサービスとは?に書いてあります。
転職エージェントが最強の転職方法である理由です。


さて熟慮の結果、あなたは内定承諾したとします。
先ほど言ったようにそれはあなたが入社の意思表示をしたことになります。
転職先の会社があなたの入社までに粛々と準備をしだすのはこの頃からです。
あなたのために企業は投資、つまり、本格的にお金を使いだすんです。
内定承諾の重さはそこにあります。
あなたを選考するフェーズから社員として受け入れる入社準備のフェーズに入るわけです。
それにはお金がかかるため、会社経営にとっても大きな影響があります。
内定承諾後の内定辞退は退職と同じ意味である
さきほど書いたように内定承諾した段階で転職先ではあなたの入社準備が始まっています。
そういう意味では、あなたはもう立派な社員なんです。
しか~し、、、
内定承諾後にもう少し調べてみると、どうも評判がよくないことがわかってきたとします。
仕事内容が違うことが分かったとします。
このようなことがわかると当然「内定承諾したけど、どうしよう?」と迷われると思います。
- 入社するのをやめて、内定辞退すべきか?
- 内定承諾したけど、取り消そうかな?
でも、「内定承諾しているので、内定辞退などして、法的には大丈夫なんだろうか?」と思いますよね。
最初に書いた通り、「法的には問題ありません」
雇用契約を結んでいても、転職の自由は保障されています。
冷静になって考えれば当たり前のことなのです。
それは憲法が職業選択の自由を保障しているからです。
民法でも労働者側から2週間前に申し出れば、労働契約はあなたから一方的に解除する権利があるとされています。
法的にも大丈夫なわけです。
内定承諾後に内定辞退することは、転職先を退職することと同じですよね?
マスコミで話題になっていますが、退職でもめても心強い味方になってくれる「退職代行」に頼めるんです。
退職代行ニコイチ
これは労働契約を一方的に解除できる権利を使ったビジネスなんですね。
先ほど書いたように内定承諾後だけ法律で行動を制限されるのは変ですよね?
職業選択の自由はあなたにあるんですから。
とはいえ、内定承諾後の内定辞退は内定を出してくれた相手企業に対して失礼なのは言うまでもありません。
誠実に対応しましょう。
それは法律では問題なくても、円満退社をした方が良いのと同じことです。
いつその会社とご縁があるかわかりません。
一度落ちた企業への再応募は可能なのか?や内定辞退した場合の再応募の壁とは?のように再応募したくならないとも限りません。
失礼があっては今後に影響するのです。
十分気をつけて対応をしましょう。
それではどんな手順で丁重に断ればよいでしょうか?
内定承諾後の内定辞退の手順
直接応募の場合の内定辞退
直接応募の場合は、あなたが応募先に連絡する必要があります。
トラブルになりやすいのが、メールで済ます人の場合です。
目的はまずは謝罪です。
メールでは伝わりにくいですよね。
いつ読んでもらえるかもわかりません。
それよりも先方の忙しい時間を外して、電話連絡しましょう。
朝一、午後の会議の時間帯は外した方が良いでしょう。
特に10:00、13:00というのは会議が入りやすい時間です。
営業時間外に連絡するのはマナー違反ですので、気をつけましょう。
内定辞退の理由を細かく言う必要はありませんが、お詫びの気持ちはとても大切です。
もし、家庭の事情で辞退するのでしたら、その旨話しても良いでしょう。
悪い印象は持たれないはずです。
だからと言って、家庭の事情でないのにそう言ってはダメです。
謝罪するのにウソをつくのは目的から外れます。
許してくれるものもバレたら大変ですから。
真摯に素直に謝ってください。
内定承諾後の辞退よりはハードルは低いですが、内定辞退はどうすればトラブらないの?もご一読をおすすめします。
転職エージェント経由の場合の内定辞退
転職エージェント経由の場合の内定辞退は、担当のコンサルタントから企業に連絡してもらいます。
コンサルタントによっては、良い顔をしないかもしれません。
企業に連絡をとってはいけないのが転職エージェント経由の求人です。
この場合も例外ではありません。
代わりにコンサルタントに真摯に謝ってください。
迷惑をかけることになるのですから。
直接応募であなたが企業に謝る場合に比べれば、トラブルになるリスクはずっと低いです。
これも転職エージェントを使うメリットです。
転職エージェントを使うと内定辞退に限らず、企業との交渉事が多くなります。
あなたが対応するより、転職エージェントが対応する方がうまくいきます。
転職エージェントは企業との交渉が仕事ですので、うまくいって当然と言えます。
転職エージェントに良い求人があるかも大事ですが、企業とさまざまな交渉事を行ってくれるメリットもありますので、どんどん利用すべきだと思いませんか?
転職活動を全てあなた一人でやるのって、きついと思うんです。
面倒くさがりな性格の私は、転職エージェントに任せることが多かったです。
特に在職中の方は時間の節約にもなりますし、自分が企業と交渉するより、良い結果が出ますし。
一方でハローワーク、転職サイトはあなたの転職支援をしてくれるアドバイザーがいませんので、メリットが少ないように思います。
同じ求人に応募しても転職方法によって、結果は変わってきます。
転職エージェントを使うことで、内定承諾後に内定辞退する場合、企業とのトラブルも最小限に抑えることができるのです。
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