第二新卒は売り手市場と言われていて、どの企業も積極的に採用しています。その理由はどこにあるのでしょうか?またどのような人物像が求められているのでしょうか?
第二新卒が売り手市場の理由とは?
第二新卒には、はっきりとした定義はありません。
社会人を3年程度経験している25歳くらいまでを第二新卒と呼ぶことが多いようです。
これを踏まえて、第二新卒が売り手市場の理由を以下に挙げてみます。
第二新卒のメリットとも言えるでしょう。
- 給料は新卒レベルで抑えることができる。
- 社会人経験があるので、研修などのコストが少なくて済む。
- まだ柔軟性がある年齢なので、会社、組織になじみやすい。
- 前職の考え方に、ほとんど固執していない。
- どんな職種があるかを一通り把握している。
- 不明点はどんな部署に聞けば良いか、分かっている。
第二新卒の採用の壁【デメリット】とは?
では逆に第二新卒の採用の壁ともいうべきデメリットは何でしょうか?
- 転職理由が明確になっていない場合が多い。
- 一社あたりの勤務期間が短い。
- 退職理由がネガティブである場合が多い。
- 退職理由、転職理由、志望動機に一貫性がない場合がある。
新卒の3割が3年以内で辞める?
文部科学省と厚生労働省が共同で行った『大学等卒業者の就職状況調査』によると、2016年には大卒者就職率が97.3% と過去最高値を更新しました。
アベノミクス効果により、雇用が大幅に改善されてきています。
新卒は売り手市場となり、企業によっては採用に苦しむ企業も出てきています。
さらには、新卒入社の3割が3年以内で辞めると言われており、第二新卒世代の社員は極端に人員不足となっているのです。
企業は採用計画を立てて、それに従って採用活動をするわけですが、途中でやめる人が多いということは、計画が狂うということです。
会社としては、途中で軌道修正する必要があります。
それが第二新卒が売り手市場となっている理由です。
雇用市場の改善と、新卒がすぐに辞めることの2点が第二新卒求人を作り出しているのです。
第二新卒歓迎求人は80%超え?

では結果として、第二新卒の求人はどれくらいあるのでしょうか?
前述した事情で、会社は第二新卒を積極採用しています。
大手企業だけではなく、中小企業合わせてですと、80%以上の企業が第二新卒歓迎求人となっているのが現状です。
転職サイトや転職エージェントでは、特にその傾向が強まっています。
中には第二新卒専門の転職エージェントもあります。
20代専門の転職エージェントもあります。
このような転職エージェントを利用することで、公開されていない求人に効率よく応募していけば、短期間に転職先を決めることができる可能性もあります。
第二新卒に求められているものとは?
第二新卒がいくら売り手市場であったとしても、求められる人物像というのはあります。
何といっても若いのが強みですから、経験よりは情熱や熱意が感じられる人が好まれます。
またビジネスマナーを身につけていることが、期待されていることです。
電話1つ出られないのでは、困りものです。
志望動機に直結する入社意欲が高いことや、会社の風土に合うことが重視されます。
スキルや経験は、これから育成すればいいので、学歴が重視される程度です。
学歴はその人のポテンシャルがわかります。
第二新卒では、参考データとなるのは新卒と同じ、大学名であったりします。
あとは、第二新卒のメリット、デメリットを総合的に考慮されます。
メリットはいいとして、デメリットになりやすい転職理由と退職理由はどう違うのか?を理解して転職理由を明確にしておきましょう。
そしてもう一点志望動機って、しつこいくらいになぜ聞かれるのか?に書いたように志望動機はとても重要ですので、これも応募に当たって対策は十分に練っておきましょう。


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