
転職理由が明確にならずに悩んでいる人「転職を検討している。しかし転職面接で必ず質問される転職理由が明確になっていない。退職理由なら、いくらでも言えるんだけど会社の不平不満ばかりなので、これを転職理由として話すと、ぶっちゃけやばいのはわかる。転職理由を明確にする方法があれば、ぜひ知りたい。」
こういった疑問に答えます。
本記事を読めば以下のことがわかるようになっています。
- 転職理由を明確にする方法がわかる。
- 転職理由を明確化する手順がわかる。
とは言っても、何の根拠もなく書いているわけではありません。
この記事には以下の根拠があります。
- 筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
- 転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
- 採用担当経験、そして3回の転職経験がこの記事の根拠です。
- 上記の通り。
記事構成は以下のとおりです。
5分ほどで読める記事ですので、しばらくお付き合いください。
- 【たった3つの手順】転職理由を明確にする方法をマニュアル化
- STEP1:退職理由を書き出す
- STEP2:退職理由の裏側にあることを書き出す。ポジティブ変換
- STEP3:転職理由の出来上がり
では一つずつ解説します。
【たった3つの手順】転職理由を明確にする方法をマニュアル化
転職理由はとても重要ですが、言語化するのは結構大変です。
頭の中で考えているよりは文章として残すことをおすすめします。
転職理由が明確になれば、面接対策で悩む必要はないですからね。
転職理由には実は作成手順があります。
以下の3ステップで考えると良いでしょう。
- 退職理由を書き出す
- 退職理由の裏側にあることを書き出す。ポジティブ変換
- 転職理由の出来上がり
STEP1:退職理由を書き出す
最初に転職を考えるきっかけとなったことを洗い出すことから始めます。
転職理由と退職理由はどう違うのか?でお話ししたようにそれは退職理由です。
>>転職理由と退職理由はどう違うのか?【知らないと恥をかく】
だいたいは、現在お勤めの会社に対する不満だと思います。
たとえば、以下のようなものが挙げられると思います。
- 残業が多過ぎる
- 給料が安すぎる
- 上司に不満がある
- 福利厚生がイマイチ
- ボーナスが出ないか少額
- 最先端技術が身につかない
- 縦割り組織でスキルが身に付かない
考え込まずに思いつく限り出し尽くします。
多ければ多いほどいいです。
この作業が終わったら、少なくとも一日は次の作業に入るのを待ちます。
次はリストアップした退職理由の分類をします。
在職したままでも、解決可能な項目があるかどうかで分類します。
当然、転職しないと解決出来ない項目も出てきます。
リストアップした数に対して、かなり減るかもしれません。
それが転職理由の元となるものです。
STEP2:退職理由の裏側にあることを書き出す。ポジティブ変換
退職理由の中の転職理由と成り得る項目のリストアップが終わりましたら、各項目について深掘りしていきます。
転職理由の深掘りにはなぜなぜ分析を使うと効果的です。
>>【採用担当が徹底解説!】転職理由をなぜなぜ分析で深掘りしよう!
深掘り出来なかったりする項目も出てきます。
気にせずに作業を進めましょう。
ここが転職理由作成のための一番のキーポイントとなります。
深堀りの仕方ですが、退職理由の一つ一つに込められている思いを考えてください。
退職理由はあくまでも、現在わかっている不満です。
- その不満はどこからきているかを考えてください。
- そして不満が解決したらどうなるかをイメージしてください。
それがあなたの【なりたい自分】であるはずです。
簡単な例で考えてみましょう。
給料が安いという不満を持っていた場合、その不満は【仕事が忙しい割に給料が安い】のか【もらう額自体が安い】のかに分かれます。
もしも、仕事が忙しいわりに給料が安いということでしたら、どうすれば不満は解決するでしょうか?
この例の場合は、不満だったのは給料ではなく、仕事が忙しいことにあることが本当に解決すべき原因になることがわかると思います。
転職理由とは退職理由に隠された本人では気づきにくい原因を探り当てる作業なので、難しいのです。
上記の例では業務に関することは含まれませんが、仕事の内容についても同様の分析をしてみてください。
そうすることによって、「経験を生かしてキャリアアップしたいのか?」それとも「キャリアチェンジをしたいのか?」がわかってきます。
- 転職の軸
- 年収・福利厚生などの待遇面
- 勤務地などの職場環境
少なくとも三点について、答えが出ればこのフェーズは終わりです。
優先順位もつけておきましょう。
STEP3:転職理由の出来上がり
ここまでとりあえずは作業が終わりましたか?
実はこれで転職理由のほとんどができあがっています。
履歴書に書くのであれば、文章の肉付けをすれば立派な転職理由になります。
面接でいうのであれば、自然な言葉になるようにすれば出来上がりです。
ですが、書類選考や面接対策で転職理由が必要なのではありません。
転職を決意する前にやるべきことは?で言ったように転職理由を明確にすることで、転職活動を始めても良いといえるから必要なのです。
>>【たった1つ】転職を決意する前にやるべきこと【後で後悔しない】
モティベーション維持の源とも言えるものです。
転職理由が不明確だとどのような方針で転職活動をするのかが決まりません。
ということは、どの業種・職種の求人に応募するかも決まらないということですよね。これは「転職の軸」のこと。
手当たり次第に色々な求人に応募していたというのでは、転職失敗します。
転職の軸が決まらないうちから転職活動を始めてはリスクが大きいです。
そのための転職理由なんです。
転職理由の明確化までの作業を一人でやるのが大変だとお思いでしょうか?
そういうあなたには転職エージェントの活用をおすすめします。
なぜ転職エージェントは無料で利用できるのか?に書いた通り、転職エージェントのサービス利用料は完全無料ですので、安心してください。
>>なぜ転職エージェントは無料で利用できるのか?【ビジネスモデルに起因】
>>転職エージェントを利用する上で費用はかかるのか【完全無料です】
転職活動はキャリアの棚卸しから始めることで転職理由がさらに明確になります。
>>キャリアの棚卸しで注意すべき3つのポイント【気づかない人が多い】
職務経歴書の作成方法のようなノウハウ、面接対策などの転職活動に関するアドバイスが担当コンサルタントから受けられます。
人を介する転職方法は転職エージェントだけです。
転職活動は孤独との戦いでもあります。
エージェントに悩みを相談することで、転職で困ったときに本当に頼りになります。
あなた自身で少なくとも3社以上は転職エージェントを使ってみないと実感はわかないでしょう。
>>【結論】転職エージェントは複数利用が基本です【注意点あり】
>>転職エージェントはなぜ掛け持ちした方がいいのか?【2つの理由】
転職エージェントを使うかどうかは、ぶっちゃけ迷っている時間がもったいないです。
すべて無料なんですから。リクルートエージェントやdodaなど、とりあえず有名どころは求人数が豊富ですので使ってみてください。
>>【2023年版】転職エージェントおすすめニーズ別86選!比較表&選び方【採用担当厳選】
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