職務経歴書の書き方で採用担当社が重視するポイントを知りたいですが?本記事では採用担当の筆者が実際に重視している職務経歴書の書き方を3つ解説します。書類選考で行き詰まっている方はぜひ一度ご一読ください。
職務経歴書の書き方で採用担当者が重視するのは?
採用担当者にとって書類選考はとても手間がかかる業務です。
実際のところ全ての職務経歴書に目を通すことは困難です。
求人応募する際に職務経歴書が以下に当てはまっていることを確認してください。
そうでないとシュレッダー行きということになりかねません。
- 職務経歴書は時系列で書いてあるか?
- 職務経歴書はデータに基づき書かれているか?
- 職務経歴書に自己PRは不要
一つずつ解説します。
職務経歴書は時系列で書かれているか?
職務経歴書はフリーフォーマットです。
自由に書いて良いのですが、私の場合は【見た目】も重視します。
>>採用担当者に読まれる職務経歴書とは?【見せ方のテクニックです】
>>採用担当者に職務経歴書を読んでもらう4つの注意点とは?
つまり、レイアウトですね。
見やすいレイアウトにする能力はそのままプレゼン能力となります。
会社ではさまざまな場でプレゼンすることが多いので、これは必須です。
見やすい表としてレイアウトし職務経歴書を書くこと、それも長すぎず短すぎずに。
これだけでも採用担当の印象は変わりますよ。
シュレッダー行きの確率はぐっと低くなります。
そして、次のポイントは【時系列】で書かれていることです。
時系列というのは「職歴の古いもの」から年代順に書くことです。
これと反対なのは「逆時系列」です。
逆時系列とは「職歴の現在から過去にさかのぼっていく」書き方です。
もうひとつ、キャリア式というのがあります。
キャリア式とは「職務ごとにまとめて書く」書き方です。
>>職務経歴書の3つの書き方とは?受けがいいのはどれ?
私の利用していた転職エージェントが採用担当者にインタビューした結果もそうですし、私自身もそうですが、【時系列】で書かれたもの以外は、殆ど読みません。
なぜか?
履歴書は全て時系列で書かれています。
これが一番の理由です。
採用担当者は履歴書で「どの会社でいつ、何年くらい勤めたのか?」を把握します。
履歴書と比較しやすいのは、明らかに【時系列】で書かれている職務経歴書です。
逆時系列では「履歴書と反対に書いてある」ので、読むのが面倒です。
キャリア式にいたっては「履歴書と対応はとれていない」ので、読んだとしても深くは理解出来ないですね。
読む側の立場を考えられるのは、大事なことなんです。
内容以前のことを書いたのは、読む気をなくす職務経歴書があまりにも多いからです。
「そんなこと知っているよ!」とあなたは言うでしょうが、ほとんどの方は読みやすいとはいえません。
内容以前の【見た目】が相手に読んでもらうためにまずは、重要です。
職務経歴書はデータに基づき書かれているか?
そして、いよいよ職務経歴書の中身についてです。
採用担当としては応募者の「具体的な実績」が知りたいわけです。
職務経歴書で多いのは、以下のようなものです。
- 仕事内容の羅列
- 業務内容がイメージ出来ない書き方
- 在籍している会社でだけ通用する【方言】で書かれている。
上記のような内容だと職務経歴書を読む採用担当者は「自社でも通用するスキルがあるか?」が判断できません。
採用担当としては、以下を知りたいのです。
- いつからいつまで
- どの会社の
- どの部署で
- どんな職務を(できるだけ具体的に)
- どんな立場で(課長、係長、PMなど)
- どの程度の規模感で(部署の人数など)
- どのくらいの実績を出したか?(金額が出さればなお良い)
だいたいの職務経歴書には職務と実績以外は、きちんと書かれているのです。
職務と実績については「抽象的なものが多い」です。
職務については「具体的な仕事内容を人事でも理解できるように書く」ことが重要です。
転職エージェントのコンサルタントのアドバイスをもらいつつ、きちんと添削をしてもらいましょう。
抽象的な内容「営業や経理」とただ書かれても、何をどの程度まで出来るのか、イメージ出来ません。
常に【読む側の立場を考えて書く】ことで、良い職務経歴書になります。
>>【驚愕の事実】職務経歴書の簡単な書き方は【たった一つだけ】です
>>誰でもできる職務経歴書の作成手順
そのためには、きちんとしたデータに基づいて職務経歴書を書くことです。
客観的な事実が知りたいのです。
>>【間違いだらけ】職務経歴書の誤り3つとは?【客観的実績を書け】
そこには【一生懸命】とかの「情緒的表現」はいらないんです。
職務経歴書はあなたの過去の実績をプレゼンする資料です。
どんな環境で仕事をしたのか?
業務内容をイメージしてもらうことを盛り込むのが【職務】です。
【実績】は営業でいうと、いくら売り上げ実績があるとか、顧客をいくつ持っているとかの定量的な内容です。
ほかの職種でも、30%生産性向上を実現したとか書けるはずです。
とにかく、採用担当は数字が知りたいのです。
業界やその会社での数字と比べることが出来ますからね。
業界やその職種でよく使う実績を数値として示すことで、あなたの転職市場での価値を知ってもらい、面接の機会につなげましょう。
職務経歴書に自己PRは不要
先ほど書いたことから導くことができることなのですが「職務経歴書にはあなたの熱意を書くことは不要」です。
一部医療系の職種などでは、書いたほうが良い場合もあります。
判断に迷う場合は「転職エージェントの担当コンサルタントに従う」のが良いです。
エンジニアや営業職のように、きちんと実績が書ける場合は採用担当はそこを最優先で知りたいのです。
人柄については転職面接で確認出来ますから、書類選考では徹底してスキルチェックをするんです。
職務経歴書にたまに「自己PR的なことを書く方」がいらっしゃいます。
例えば「仕事をする上で心掛けているモットー」とかです。
このような自己PRはほとんど読まれません。
主観が入っていて、客観性に乏しく自社の利益になるかわからないからです。
実績が数値できちんと書かれていれば読みます。
最初の方で今までの職務全体の要約を書くと思います。これが具体的でないと、職務経歴はまず読まれません。
自己PRを書くのはやめて【コアスキル、職務要約】をきちんと書きましょう。
【コアスキル、職務要約】は、求人ごとにアピールする部分が少し変わると思います。
求められる人物像を転職エージェントからヒアリングし、求人ごとに書き換えましょう。
自己PRは不要です。
あくまでもコアスキル、職務要約を書くべきです。
>>【常識を疑え】職務経歴書に自己PRを書かないでも良いのか?【これが真実】
>>【転職の常識?】職務経歴書に志望動機・自己PRを書くべきか?