転職理由は退職理由が基になっていますが、志望動機は転職理由が基になっています。つまり、退職理由・転職理由・志望動機は一貫性があるのです。
退職理由と転職理由との違いは?
転職理由と退職理由はどう違うのか?で書いたように両者には明確な違いがあります。
退職理由というのは、退職する(した)理由です。
この段階では、転職するとは決まっていないわけです。
多くの方の場合は退職すると、別の会社に転職するため、【退職理由と転職理由は同じ】と思っている方が多いんですね。
退職理由は会社に対する不満が殆どだと思います。
これは普通のことです。
不満がなければ、退職する必要はないのですから。
転職理由は退職理由とは違いますが、関連はあります。
両者は表裏一体なんです。
例えば、上司に不満があったとします。
そうすると退職を考えだすキッカケとなった退職理由は、上司への不満ということになります。
これは現状を認識した段階です。
【現状把握】をした後は、どういう問題があるのかの洗い出しを行います。
つまり、上司にどんな不満があるかを具体的に掘り下げます。
- こなせない仕事量をすぐやれと言われる
- あいまいな指示だけして、丸投げ
- 部下の手柄をすべて自分のものにする
- 失敗をすると部下のせいにする
- 責任感がない
などなど、挙げればきりがないでしょう。
【問題点を洗い出し】た後は、【解決策】を考えます。
- 社内異動を希望する
- 上司のいない他の会社で働く
などです。
今回の問題の場合は、解決策として転職以外のものが出てきましたね。
ということは、上司への不満は転職理由にはならないということを意味します。
問題点の解決策として、前向きな対策が出てきて、それが転職する以外に実現手段がないとしましょう。
そのときは、まさに転職理由と呼んで良いポジティブな理由が出てきます。
退職理由と転職理由は線でつながっているものです。
全く違うものではありません。
見え方が違うものなんです。
表裏一体なんですね。
転職理由と志望動機との違いは?
転職理由と志望動機はどう関連付けるか?で書いたように両者も密接な関連があります。
転職理由は転職活動を通して、一貫しているものです。
転職活動のモチベーションを維持してくれるものです。
いわば、社外での【自己実現】活動です。
これは求人に応募するごとに【変化があってはいけない】ものです。
転職を決意する前にやるべきことは?で書いたように転職理由を明確にすることが極めて重要なのは、このブログでも一貫して書いてきています。
それだけ重要なことだからです。
転職理由の【延長線上に志望動機】が存在します。
あなたは転職理由にマッチしない求人には、そもそも応募しませんよね?
そうなんです。
転職活動を続けていると、転職理由をどうしても見失いがちです。
いつの間にか内定が目的になってしまう場合もあります。
なので、転職理由は常日頃から自分自身へ言い聞かせてくださいね。
志望動機は、それに加えてその会社でなければならない理由が必要です。
これについては、業界によって差があります。
その会社のファンでなければ採用しないという業界もありますし、技術さえあれば、問題ない業界もあります。
エンジニアは後者の例です。
企業研究ももちろん重要です。
それよりも企業で使える技術をアピールする方がずっとエンジニアの場合は面接では印象・受けが良いです。
転職理由と志望動機は違うものではありません。
志望動機の中に転職理由を含んでいる関係です。
退職理由・転職理由・志望動機ともに一貫性があるべきもの
このように、退職理由・転職理由・志望動機ともに一貫性があるべきものです。
転職活動を始める前に、この三つの理由については深く掘り下げていくことが大事です。
それにより転職理由はゆらぎのないものになります。
ここが一番大事です。
そうすれば、志望動機は転職理由の発展形ですので、さほど難しくはないでしょう。
志望する業界がある程度決まっていると思います。
応募する可能性のある企業研究はまとめて行ってしまうのもいいでしょう。
それにより、時間短縮が出来ます。
すべて転職理由次第で転職活動がうまくいくかどうかは決まるといえます。