転職理由を本音で言っても良いか悩んでいる人「転職面接で転職理由を本音で話してよいのだろうか?それとも建前を言っておいた方が無難なのだろうか?」
上記のお悩み・疑問にお答えします。
先ほど、こんなツイートをしました。
転職理由を本音で話しても良いのか疑問に思っている方は心配はいらない。ただし退職理由と転職理由の区別がついているのが条件。退職理由は過去のこと、転職理由は未来のこと。退職理由を本音で話すのはもちろんNGなので注意。両者を混同している方が実に多い。
— CowBoy (@cowboy19620626) August 25, 2021
転職理由を本音で話しても良いのか疑問に思っている方は心配はいらない。ただし退職理由と転職理由の区別がついているのが条件。退職理由は過去のこと、転職理由は未来のこと。退職理由を本音で話すのはもちろんNGなので注意。両者を混同している方が実に多い。
ちなみに筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
主に採用担当経験から、この記事を書いてみました。
5分ほどで読める記事ですので、しばらくお付き合いください。
- 転職理由を本音で話すのは当然のこと【退職理由ではない】
- 転職理由を本音で話しても大丈夫なように深掘りしよう
- 転職理由を本音で話すのは良いが、ポジティブな内容にしよう
では一つずつ解説します。
転職理由を本音で話すのは当然のこと【退職理由ではない】
結論「退職理由と転職理由を区別すれば、本音で話しても問題ない」
リクナビNEXTが退職理由の本音ランキングを調査しています。
本記事ではそれを引用させていただき、転職面接で転職理由をどう言えばよいのかを考えていきたいと思います。
- 1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
- 2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
- 3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
- 4位:給与が低かった(12%)
- 5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
- 6位:社長がワンマンだった(7%)
- 7位:社風が合わなかった(6%)
- 7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
- 7位:キャリアアップしたかった(6%)
- 10位:昇進・評価が不満だった(4%)
引用元:リクナビNEXT「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」
上記の引用記事では退職理由のランキングとなっています。
退職理由は転職を考えることになった「きっかけ」に過ぎません。
「退職=転職」 ではないですからね。
退職理由はほとんどの場合は「ネガティブ」なものになりがちです。
つまり転職する本音に近いものです。
上司と合わなかったとか、労働環境が不満だったとかはまさに退職理由です。
転職理由は「転職先でどのようなスキルを活かして、どれだけ貢献できるのか?」を企業が知るためのものです。
なので当然ながら企業が聞きたいのは、退職理由ではありません。
面接官は「現職や前職の不平不満」を聞きたいわけではないんです。
不平不満があるから転職活動をしていることは採用担当者はわかっています。
採用担当者が気にするのは「この応募者はすぐに辞めたりしないかな?」ということです。
面接官によっては「なぜ会社を辞める(辞めた)のですか?」と質問しますが、引っかからないようにしてください。
質問の意図は「転職してどのようなキャリアプランを描いているのか?」にあるのですが、転職面接で聞かれる内容を本当に理解している方はごくごく少数です。
少なくとも、上記のランキングにあるようなことを転職理由として答えるのだけはやめましょう。
「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」が退職理由のトップになっています。
これを転職面接で転職理由として話したら、面接官はどう思うでしょうか?
筆者は採用担当経験しているのでわかりますが「この応募者はまた人間関係で辞めるだろうな」と思いますね。
採用担当者が最も恐れるのはせっかく入社してもすぐに退職されることです。
社員を採用するのにはかなりのコストがかかります。
入社したからには会社の売上に貢献してもらわないとペイしません。
転職面接で転職理由を聞く一番の目的はそれです。
長く働いてくれそうかを確認しているんです。
「面接は安心」だとも言われます。
面接官を不安にさせる回答をすることは、あなたにとって何の得にもなりません。
転職理由を本音で話しても大丈夫なように深掘りしよう
結論「転職理由を徹底的に深掘りすれば、本音で話しても大丈夫」
退職理由と転職理由の違いは分かったでしょうか?
ぶっちゃけて言うと、退職理由は過去のこと、転職理由は未来のことです。
本音で話しても良いのは「未来のこと」です。
もちろん退職理由と転職理由は関連があります。
ただし転職理由の中には転職しないと解決できないことであることが必須となります。
例えば今お勤めの会社で事業計画があるかと思います。
もしもあなたがこれから挑戦したい仕事がないとしたらどうでしょう?
あなたは今の会社で働き続けることは成長の機会を損失してしまうわけです。
これは立派な転職理由です。
今の会社では実現できないことですから、転職するしかないわけです。
特に20代の方であれば、新しいことにチャレンジすべきです。
ただし転職する際にはマーケティングも行いましょう。
転職すべきでない業界に転職したら目も当てられません。
これからは多くの仕事がなくなると言われています。
それでも成長し続ける産業、業界はあるのです。
例えばIT関連の仕事は人手不足です。
ある程度のスキルを身につければ、未経験転職も可能です。
転職する際には「やりたいこと」ではなく「できること」を「転職の軸」とするといいでしょう。
その結果、転職理由は本音で話せる内容になるはずです。
「スキルアップしたい」を転職理由とすることは安易に聞こえますが、深掘りしておけば大丈夫です。
転職理由を本音で話すのは良いが、ポジティブな内容にしよう
結論「転職理由はポジティブな内容を話すように気をつけよう」
転職理由が深掘りできれば、殆ど問題ないです。
あとは転職面接での話し方に注意すればOKです。
転職理由を話す際はネガティブな印象を面接官に少しも与えないように注意しましょう。
転職面接は日本の場合、建前で評価することがまだまだあります。
転職面接ではスコアをつけながら行う企業が多いのですが、面接官が質問せざるを得ない回答をされるとどうしても減点される傾向にあります。
つまりある程度は無難にこなすことが転職面接ではテクニック面で大事になります。
これからはコンピテンシー面接が主流になるはずです。
面接官によって合否が変わることはなくなるでしょう。
現状の転職面接ではどうしても採用担当者の「主観」が入ってしまいます。
これは仕方のないことなので、転職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。
面接官の性格やどんな質問が出ていたのかを転職エージェントは知っています。
転職活動は情報戦ですから、正しい情報を多く入手した方が有利になるのです。
例えば大手の転職エージェントは保有している求人も情報量も違います。
まずはリクルートエージェント、dodaあたりから使ってみることをおすすめします。
転職エージェントを使えば、転職面接対策も行えるので、利用できるものは使わないともったいないです。
もちろん無料ですし。
転職エージェントに「転職理由をこう説明したいが、問題ないか?」と聞いてみても良いでしょう。
「相手様の性格上、この部分をもう少し詳しく話した方がいいでしょうね。」などとアドバイスしてくれるはずです。
転職活動で転職エージェントを使いたがらない方がいますが、実にもったいないです。
それは恐らくアドバイザーのスキルの問題で、必ずあなたに相性ピッタリのエージェントは見つかるはずです。
転職活動でそれが結構大変なんですが、地道に転職エージェントを使い続けた方が良いです。
筆者は転職エージェントを50社ほど使ってます。
さすがにそれは使い過ぎかと思っていますが、ある程度数をこなす必要はあると思います。
そうすることで転職理由や志望動機で悩むこともなく、相談できるのですから。
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