面接で必ず質問されることと言えば、志望動機ですよね。本コラムでは、禁句を書いてみます。それは…………
絶対言ってはいけない面接での志望動機とは?
面接での鉄板中の鉄板といえば「志望動機」です。
面接官をしていて、結構な割合でいらっしゃったのでNGワードをご存知ないのかもしれません。
採用面接は本音だけで話すと日本ではまだまだうまくいきません。
建前も必要なんです。
以下は絶対に面接では言っていけない、志望動機の回答です。
- 年収・給料が高そうだから
- 通える範囲なので
- スカウトが来たので
一つずつ解説します。
年収が高そうだから
面接で最も話題にしてはいけないことです。
年収については、内定が決まる面接での瞬間とは?で書いたような職務に関して感心があることが大前提です。

本音では年収が気になるのはわかります。
しかし面接の時には内定候補になるべく頑張っているのですから、控えたほうが良い発言です。
仕事に関心がなく、年収面のことばかりを話している応募者に対しては、入社して働いているところのイメージができないんです。
そうなった時点でかなり不利です。
面接では業務内容に関する話題に絞るくらいの気持ちでいましょう。
それでも、面接官が「年収はいくらくらいを希望するか?」と聞いてくる場合があります。
これはいたずらに聞いているわけではありません。
採用にも予算があります。
それに収まらないとまずいので、希望を聞いているのです。
無難なのは「御社の規定に従います」ですが、後で年収交渉の余地がなくなってしまいます。
あとで年収交渉をするつもりでしたら、希望の金額を一応言っておくのも手です。
想定年収については、応募前にきちんと調査しておきましょう。
相場はほとんど、変わることはないからです。
一番良いのは、このような年収交渉を転職のプロに任せることです。
転職エージェントに登録すれば、入社前の年収交渉を任せることができます。
何度も年収交渉を行っている転職エージェントですから、年収アップの交渉はルーチンワークです。
そつなくこなしてくれますよ。
通える範囲なので
相手企業に対して、失礼な発言です。
絶対にやめましょう。
あなたの都合を発言することは絶対やってはいけないこんな面接での対応!に含まれるNG発言だと思ってください。
本音レベルでいえば、もちろん、それも応募した動機でしょう。

志望動機とは、以下の2点を満足していなければいけません。
- なぜその会社でなければいけないのか?
- なぜその仕事が今までの経験から活かせると考えたのか?
給料の話や通勤の話は、応募先でなければいけない理由にはなっていませんよね?
それでは志望動機って、しつこいくらいになぜ聞かれるのか?で書いたような志望動機の要件を満たしていないのです。

スカウトが来たので
転職サイトのスカウトを使いこなすには?に書いたようにスカウトを利用するのはとても良いことです。
しかしスカウトからの応募をしたのは、単なるきっかけにすぎません。
ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどのヘッドハンティング型転職サイトからのスカウトを除けば、直接応募と同じことです。

応募した理由が志望動機ですから、無理問答のようになっていますね。
スカウトが来たから、応募してやったのような上から目線の方は論外です。
面接ではまず、相手のことを考えて話さないといけません。
スカウトを送った担当者が面接官と一致しているのなら、まだ良いのですがほとんどは一致していません。
スカウトは直接応募と同じ扱いですので、特に選考が甘くなるとかはありません。
スカウトという言葉に勘違いしている方が多いのです。
求人案内だと思っていただければ良いです。
「応募してはいかがですか?」という案内ですね。
ヘッドハンティングとスカウトとの違いは?にあるようにヘッドハンティングとは意味合いが全く違います。
ヘッドハンティングとは引き抜きのことです。

本人は転職の意志がない場合も多いです。
業界で活躍していれば有名になりますので、そのような人はヘッドハンティングされやすいのです。
スカウトはあくまでも転職活動の一貫です。
チャンスをつかむために利用するのは大いに良いのです。
ですが志望動機として言ってはダメです。
先ほども言ったように「なぜ貴社なのか?」が志望動機の根本です。
競合他社に比べて優れているところをあなたなりに調査すれば、良い志望動機になりますよ。
面接では本当のことでも言ってはいけないことがあります。
建前の世界でもあります。
わざわざ他社製品の良いところは言わないことです。
ビジネスマナーが身についていないと思われてしまいます。
緊張しすぎも良くないですが、言葉遣いには気をつけましょう。
相手が気を悪くしないかをよく考えて、一呼吸置いてから回答すると良いですよ。
面接での不用意な発言は、それに気をつけることでかなり少なくなると思います。
面接対策として転職エージェントを使うことも良いと思います。
転職に迷っていても、キャリア相談をすれば転職のプロからのアドバイスがもらえます。
転職しない方が良いと言われる場合もあるでしょう。
しかしあなただけの判断で転職活動を始めるよりはずっとリスクは少ないですよ。
転職エージェントに登録するとあなたにエージェントに相談しない方がいいこともある?に書いたように担当コンサルタントがつきます。
コンサルタントは有能な秘書のようなものです。

誰でもできる転職エージェントの紹介求人数を増やす方法に書いたように転職エージェントの主なサービスは求人紹介です。
そのほかにも応募書類の添削、応募手続き、面接日程調整、待遇交渉、円満退職のアドバイスなど実に多くのサポートが受けられます。

もちろん面接の練習も行なってくれます。
コンサルタントにあなたのキャリアをきちんと理解してもらうことが転職エージェントを上手く利用する秘訣です。
最初はいわゆる大手の転職エージェントに登録するのが良いでしょう。
その方が安心して使えるからです。
転職エージェントの使い方に慣れてきたら、あなたの職種に特化した、いわゆる特化型転職エージェントを探して、利用してみましょう。
