
退職理由が明確でなく、面接対策で悩んでいる人「退職理由や転職理由・志望動機など鉄板の質問に自信がない。本音を言ってもいいのか、どこまで答えるべきなのか、面接官の本音が知りたい。」
こういった疑問に、採用担当の筆者が答えます。
面接で「退職理由」を質問されると、どう答えるべきか迷う方は多いでしょう。しかし安心してください。面接官は退職理由そのものには大きな関心がありません。彼らが本当に知りたいのは「転職先でどう活躍してくれるか」という点です。
面接で退職理由を聞かれても、あまり本音で言う必要はない。採用担当は、不満があって転職することはわかっている。それよりも、転職して貢献できることを話してくれたほうが面接では、プラスだ。
— CowBoy | 代表取締役&採用担当 (@cowboy19620626)
April 6, 2024
退職理由を問われても、本音をすべて話す必要はありません。
大切なのは「これからどう働くか」という未来のビジョンです。
- 面接で退職理由を深掘りされても動じない考え方
- 退職理由より転職理由を伝えることが大切な理由
- 採用担当が安心する答え方のポイント
- 筆者は採用担当者として、数多くの面接・書類選考を経験
- 自身も3回の転職経験があり、50社以上の転職エージェントや転職サイトを利用
- 採用担当経験と転職経験の両面から実体験に基づいて解説
記事構成は、以下目次のとおりです。
では、一つずつ解説します。
面接で退職理由を質問されても気にする必要はない

まず大前提として、退職理由を答えるときに「正直すぎる本音」は不要です。
退職理由と転職理由の違いを理解することが重要です。
- 退職理由=会社を辞めるきっかけ(多くはネガティブ要因)
- 転職理由=新しい環境で実現したい未来やキャリア
退職理由は「人間関係の不満」「給与の低さ」など、どうしてもネガティブに偏りがちです。これは珍しいことではなく、面接官も理解しています。
ただし「不満ばかりを話す人」は、採用されにくいのも事実です。
履歴書や職務経歴書では、退職年月の事実が大切です。採用担当が確認するのは以下の点です。
- 転職回数が多すぎないか
- 短期離職を繰り返していないか
- 空白期間が長くないか
これらのチェックはあくまで「経歴の整合性確認」であり、あなたの人間性やキャリア志向を測る場ではありません。
だからこそ、退職理由はあっさりと述べ、本番は転職理由で熱く語るべきなのです。
面接では退職理由よりも転職理由を熱く語れ

面接官が最も重視するのは、退職理由ではなく転職理由です。
なぜなら転職理由は、応募者が「入社後にどう成長し、どう貢献するのか」を示す指標だからです。
転職理由は作り込めるので、自己分析を通じて整理しておきましょう。
また、転職の軸を明確にすることも不可欠です。
さらに、キャリアの棚卸しを行えば、より説得力のある転職理由を語れます。
【驚愕の事実】転職の軸を作るのは意外に簡単【採用担当が教える】
転職理由はあなたの未来を語るもの。ここを明確にできれば面接官の評価は一気に高まります。
例えば「人間関係が悪くて辞めた」という退職理由をそのまま話すとネガティブです。
しかし「チームワークを活かして成果を出せる環境を求めたい」と転職理由に変換すれば、前向きに聞こえます。
採用担当は退職理由に関心がない

実際のところ、面接官は退職理由に深い興味を持っていません。形式的に質問しているだけです。
彼らが本当に知りたいのは、転職理由をどう深掘りしているかです。
そのため「自己都合退職」と簡潔に答え、すぐに転職理由へと会話を移しましょう。
退職理由はサラッと。転職理由で勝負。これが合格への鉄則です。
【採用担当が解説】転職面接で転職理由を聞かれたときはどうするの?【退職理由は軽めに】
退職理由で話してはいけないNG例

- 「上司と合わなかった」
- 「残業が多すぎた」
- 「給料が安かった」
これらは事実であっても、そのまま言うと「不満が多い人」と見なされます。
退職理由はあくまでも過去のこと【転職後を深掘りすることが大切】
退職理由を前向きに言い換える例

- 「リーダーシップを発揮できる環境を探したい」
- 「専門スキルをより活かせる業界に挑戦したい」
- 「成果に応じた評価を受けられる環境で頑張りたい」
まとめ:面接での退職理由は軽く、転職理由は熱く

面接で退職理由を質問されても恐れる必要はありません。退職理由はあくまで経歴確認の一部であり、あなたの評価を左右するものではありません。
本当に重要なのは「転職理由をどれだけ明確に語れるか」です。
退職理由は簡潔に。転職理由は熱く。これだけで面接の印象は大きく変わります。
もし答え方に迷ったら、転職エージェントを活用して面接対策を行うのも有効です。第三者のアドバイスを受ければ、自分の転職理由を客観的に整理できます。



