転職サイトのデメリットがわからずに悩んでいる人「転職サイトをよく使っているけど、実はメリットがわからない。転職サイトのデメリットやメリットがわかれば、転職活動で悩まないかも。転職サイトと転職エージェントの使い分けはどうすればよいのだろうか?」
こういった疑問に答えます。
先ほど、こんなツイートをしました。
転職サイトのデメリット①デメリットはハロワよりも応募が面倒。結局、応募書類を送ることになるから。②学歴・年齢フィルターがあるので応募はそもそも使えない。 逆に転職サイトのメリット。求人ニーズがあるかリサーチをするのに最適。ニーズがあることがわかったら「本格的に」転職開始しよう。
— CowBoy | 代表取締役&採用担当 (@cowboy19620626) September 28, 2022
転職サイトのデメリット①デメリットはハロワよりも応募が面倒。結局、応募書類を送ることになるから。②学歴・年齢フィルターがあるので応募はそもそも使えない。 逆に転職サイトのメリット。求人ニーズがあるかリサーチをするのに最適。ニーズがあることがわかったら「本格的に」転職開始しよう。
本記事を読めば以下のことがわかるようになっています。
- 転職サイトのデメリット・メリットがわかる。
- 正しい転職サイトの使い方がわかる。
とは言っても、何の根拠もなく書いているわけではありません。
この記事には以下の根拠があります。
- 筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
- 転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
- 採用担当経験、そして3回の転職経験がこの記事の根拠です。
- 上記の通り。
記事構成は以下のとおりです。
5分ほどで読める記事ですので、しばらくお付き合いください。
- 転職サイトのデメリットは3つ【応募しては不利】
- 転職サイトの最大のメリットは1つ【ニーズがあるかがわかる】
- 転職サイトは求人検索に使い、求人応募は転職エージェントに使うべき
では一つずつ解説します。
転職サイトのデメリットは3つ【応募しては不利】
転職サイトは求人掲載料を企業からもらうことでビジネスが成り立っています。
結論「転職サイトから気軽に応募できてしまうのがデメリット。」
転職サイトのデメリットは以下の3つです。
- 求人応募やスカウトは使わない方がいい。
- すべて自力で転職活動をする必要がある。
- 転職サイトから応募すると学歴フィルターや年齢フィルターで不採用になることが多い。
転職サイトの求人応募やスカウトは使わない方がいい
転職サイトのサービスは以下の3つです。
- 求人検索
- 求人応募
- スカウト
- 上記の通り。
転職サイトのサービスで使うべきは「求人検索」です。
求人応募やスカウトは使わないほうがいいです。
実は転職サイトから求人応募すると、ハローワークよりも手間がかかります。
ハローワークは企業に履歴書・職務経歴書を送付すれば、応募が完了します。
確かに転職サイトの場合はWebサイトから「気軽に」応募はできます。
しかし殆どの企業は正式な「履歴書・職務経歴書」を送付して欲しいと言ってきます。
書類選考の合否は「履歴書・職務経歴書」で判断する企業が多いからです。
もちろん企業によっては「書類選考」免除の場合もありますが、まれです。
手間という点ではハロワから求人応募した方が効率的といえます。
転職サイトから求人応募するのはやめたほうがいいです。
>>【情弱】転職サイトの使い方での最悪の失敗は直接応募してしまうこと
転職サイトはスカウトサービスがあります。
筆者は採用担当だから裏事情を知っていますが、スカウトは「実質」DMに近いものです。
ヘッドハンティングとスカウトは全く違います。スカウトは直接応募扱いです。
転職サイトを使うと全て自力で転職活動する必要がある
転職サイトを使うと、あなた一人で転職活動をする必要があります。
転職に慣れていない方は勘違いしているかもしれません。
転職サイトを利用しても、転職支援をしてくれるわけではありません。
基本的に転職活動は孤独なものです。
それに対して、転職エージェントは悩みを相談できます。
転職サイトは求人掲載がメインのサービスです。
職務経歴書もあなた一人で完成させる必要があります。
転職面接の対策も自力で質問されることを想定する必要があります。
面接日程の交渉や内定承諾の連絡もあなたが行う必要があります。
年収交渉もあなたが個人で行う必要があります。
交渉ごとはかなり難しいので、殆どが企業の提示額を受け入れることになります。
それに対して、転職エージェントは企業や求人の情報を多く保有しています。
例えば、転職面接で「質問されたこと」や面接官の性格。
企業の社風や組織構成などです。
転職サイトではあなた一人で情報収集する必要があります。
かなり行動的な方は転職サイトを使ったほうが良いでしょう。
在職中で時間がない方やアドバイスを受けながら、転職活動をしたい方は転職エージェントを使ったほうがいいです。
転職サイト「だけ」で転職活動をするのは、メンタルが強い方向きです。
転職活動について、あまり知らない方やメンタルが弱い方にはおすすめできません。
学歴フィルターや年齢フィルター問題【応募しても無駄かも】
現実問題、転職サイトからは多数の応募があります。
たしかに企業としては有り難いです。
しかし全ての応募を受付けていると、書類選考に時間がかかってしまいます。
この問題を解決するために転職サイトからの応募は、フィルター設定をしている企業が多いです。
具体的には学歴フィルターと年齢フィルター。
これも「転職サイトから応募しない方がいい」理由です。
それに対して、転職エージェントはふさわしい候補者を企業に推薦するビジネスです。
人材紹介ビジネスですから。
全く同じスキルだったとしても転職エージェントは企業に「推薦状」を送付します。
気の利いたコンサルタントの場合は電話などで追加でアピールもします。
転職エージェントのデメリットは「コンサルタント次第」とよく言われます。
しかし転職サイトのデメリットの方が大きいといえます。
>>【採用担当が教える!】転職サイトのデメリットは応募が手軽に出来てしまうこと?
転職サイトのデメリットは求人応募です。学歴フィルターや年齢フィルターを設定している企業が多いので、転職サイトからの応募はしないほうがいいです。全て自力で転職活動する必要があるのも、転職サイトの大きなデメリットです。
転職サイトの最大のメリットは1つ【ニーズがあるかがわかる】
結論「求人検索することでニーズがあるかがすぐにわかる。」
一般的な転職サイトのメリットは以下の4つです。
しかし筆者が考える転職サイトのメリットは①だけです。
- 求人ニーズがあるかがわかる。
- コンサルタントと面談不要。
- 自分のペースで転職活動できる。
- 企業は掲載料を払っているため、採用に積極的。
- しかし必ずしもメリットではなく、デメリットにもなります。
転職サイトの唯一のメリットは「求人ニーズがあるかがわかること」
これは転職サイトの最大のメリットです。
ただし求人応募はくれぐれもしないほうがいいです。
先程も書いたように応募しても書類選考の通過率はとても低いからです。
求人検索することでニーズがあるかが簡単にわかります。
求人数が少なければニーズがないということです。
スキルにニーズがないのかもしれません。
時期的な問題かもしれません。
あなただけで判断は難しいでしょう。
転職を検討しているのであれば、転職エージェントに相談すると解決します。
ニーズがなければ、求人紹介はないですから。
「コンサルタントと面談不要」はアドバイスから逃げているだけ
これについては転職活動に向き合っていないともいえます。
転職のプロの意見を聞こうとしないのですから。
転職サイトのメリットとは筆者は思いません。
アドバイスを聞かずに転職活動が長期化するだけです。
「自分のペースで転職できる」は転職失敗する原因
転職活動は短期集中が基本です。
時間をかけると転職失敗することが多いです。
転職はあくまでも手段だからです。
目的は新たにキャリアを築くこと。
「採用に積極的」は転職サイトのメリットといわれるが、そうでもない
ハローワークは無料で求人掲載しています。
なので、ハロワよりは採用に意欲的でしょう。
よい人材を採用するのであれば、明らかに転職エージェントに依頼します。
転職サイトのメリットとはいえません。ハロワよりはマシということだけ。
以上より「転職サイトのメリットは求人ニーズがわかること」です。転職理由が明確になったら、ニーズがあることをすぐに確認すべきです。本格的な転職活動はそれからです。ニーズがなければ、転職活動から撤退する勇気も重要です。
転職サイトは求人検索に使い、求人応募は転職エージェントに使うべき
結論「転職の進め方に従って、転職サイトを使うべき。」
転職の進め方には王道ともいうべき手順・方法があります。
知っているかどうかで転職失敗するかどうかが決まります。
転職活動は情報戦です。
転職活動の手順を守ることは、とても重要です。
転職の進め方を以下に示します。
ポイントは転職サイトと転職エージェントの使い方です。
>>【失敗せず】転職の進め方で転職サイトと転職エージェントを使おう!
- 転職理由・転職の軸を明確にする
- 転職理由に相応しい求人ニーズを転職サイトでマーケティング
- 転職活動のスケジュールを立てる
- キャリアの棚卸し
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 転職エージェント推薦で応募
- 年収交渉・内定・退職
- 上記の通り。
転職の進め方で重要なのは手順を守ること。
転職理由・転職の軸を明確にする
転職活動は転職理由が明確になってから始めます。
目的がはっきりしていないと、転職活動のモチベーションが維持できません。
>>【採用担当が徹底解説!】転職理由を明確にする3つの方法を【簡単に】マニュアル化!
転職の軸は「業界・職種・希望条件」を具体的にすることです。
求人応募する際の指標になります。
>>【驚愕の事実】転職の軸を作るのは意外に簡単【誰でもできる】
迷うことがなくなりますので、転職理由・転職の軸は明確にしましょう。
求人ニーズを転職サイトでマーケティング
転職サイトは「このタイミング」で使います。
転職の軸が明確になっていますから、業界・職種も明確ですね。
なので転職サイトでの求人検索も簡単です。
その結果、求人数が多ければ次のステップに進みましょう。
あまり求人がない場合は転職活動で苦戦することが予想できます。
転職市場の問題かもしれません。
それともスキル的にニーズがないのかもしれません。
いずれにしても、転職活動は休止しましょう。
転職エージェントに相談してみると解決することが多いです。
ニーズがなければ「転職はおすすめしません。」と言われますから。
>>転職サイトのビジネスモデルを理解した使い方とは?【おすすめ】
転職活動のスケジュールを立てる
転職は仕事と同じです。
スケジュールを立てて、その通りに進めることが大事です。
転職活動は約90日間を目安としましょう。
長期化してきたら、「転職理由・転職の軸」に無理がないかを確認を。
>>転職活動の期間はいったいどのくらいが目安なの?【90日くらい】
キャリアの棚卸し
「キャリアの棚卸し」は、職務経歴をリストアップする作業です。
- いつからいつまで
- どの会社どの部署で
- どんな職務を行い
- それはどんなポジションだったか?
- その際の実績やエピソードは?
- 職務ごとに出来をつける(5段階くらいでよい)
- この職務の興味は?
- 詳細は以下の記事をご一読ください。
履歴書・職務経歴書の作成
キャリアの棚卸しが終われば、履歴書・職務経歴書の作成は実は難しくありません。
逆を言うとキャリアの棚卸しで手抜きをすると、職務経歴書は時間がかかります。
履歴書はJIS形式で作成すればよいので、簡単です。
>>これで安心!履歴書はこれさえ守れば難しくない!【書き方のルール】
転職エージェント推薦で応募
最近では転職エージェントを否定する人も少なくなりました。
直接応募と転職エージェントとでは勝敗が明らかだからです。
筆者は採用担当です。
直接応募経由の場合「応募者がどこの誰か?」について、わからないんです。
転職エージェントであれば、日頃コミュニケーションをとっている方からの推薦です。
「あの方からの推薦なら職務経歴書を読んでみよう!」となります。
応募者の人柄についても転職エージェントの「推薦状」には書かれています。
直接応募だと「添え状」になりますが、ハッキリ言って読みません。
さらに応募者のスキルです。
直接応募の場合は「自由に応募」できるため、募集要項を満たさない方が実に多い。
それに対して転職エージェントでは「企業が欲しがる人材」を紹介します。
結果として、年収や内定率が高くなります。
>>それでも直接応募を選択しますか?【エージェントは採用の外注化】
年収交渉・内定・退職
転職活動で時間がかかるのが「退職交渉」までです。
特に年収交渉や退職交渉については一人で転職活動をしていては厳しいです。
直接応募では、企業と個人との交渉ですから勝ち目はないです。
転職エージェントを使えば、年収交渉は「転職のプロ」が代行してくれます。
内定承諾については判断はあなたが行う必要があります。
しかし情報量が圧倒的に違います。
直接応募で得られる情報は本やインターネットがメインです。
転職エージェントは「社風や上司の人柄」なども把握しています。
>>内定が出たら確認すべき6つのポイント【ブラック企業は避けよう】
退職交渉については転職エージェントが代行してくれません。
しかし、有益なアドバイスをリアルタイムでもらえます。
退職交渉は段取りが全てです。
事前にやるべきこと、やってはいけないことをエージェントから聞いておいてください。
>>退職交渉で絶対やってはいけない5つのこととは?【失敗しないため】
転職サイトはニーズがあるかどうかのリサーチに最適です。一方で転職エージェントは求人応募に使いましょう。転職サイトから応募すると効率が非常に悪いですので、やめましょう。