転職エージェントとの面談前で悩んでいる人「もうすぐ転職エージェントとの面談だ。おそらく職務経歴と希望条件は聞かれるだろう。職務経歴はいいとして、希望条件はあまり厳しくすると求人紹介されなくなりそう。かといって、希望条件はぶっちゃけ、けっこうある。転職エージェントに伝える希望条件の内容はどんなものが良いのか知りたい。できれば転職エージェントと付き合うときに気をつけることも知っておきたいな。それで求人紹介数が多くなるなら。」
こういった疑問に答えます。
先ほど、こんなツイートをしました。
転職エージェントにはハッキリと希望条件を伝えよう。
?仕事内容
?収入面
?労働環境(雇用形態、転勤有無、リモート可など)
?休日数、残業時間
?福利厚生面
?成果主義か年功序列か?
?会社の経営方針、社風転職エージェントには仕事内容も含めて3つ優先順位をつけて伝えよう。
— CowBoy | 代表取締役&採用担当 (@cowboy19620626) August 22, 2022
転職エージェントにはハッキリと希望条件を伝えよう。
- 仕事内容
- 収入面
- 労働環境(雇用形態、転勤有無、リモート可など)
- 休日数、残業時間
- 福利厚生面
- 成果主義か年功序列か?
- 会社の経営方針、社風
転職エージェントには仕事内容も含めて3つ優先順位をつけて伝えよう。
本記事を読めば以下のことがわかるようになっています。
- 転職エージェントへの希望条件はどのような内容を伝えるべきかがわかる。
- 転職エージェントと付き合うときに気をつけることがわかる。
とは言っても、何の根拠もなく書いているわけではありません。
この記事には以下の根拠があります。
- 筆者は採用担当者で、数多くの転職面接や書類選考を経験しています。
- 転職経験も3回ほどあり、50社以上の転職エージェントと転職サイトを利用してきました。
- 採用担当経験、そして3回の転職経験がこの記事の根拠です。
- 上記の通り。
記事構成は以下のとおりです。
5分ほどで読める記事ですので、しばらくお付き合いください。
- 転職エージェントにはハッキリと希望条件を伝えよう
- 転職エージェントとコミュニケーションをとり、希望条件に合う求人紹介を増やす
- 転職エージェントに意図する希望条件が伝わっていない場合どうする?
では一つずつ解説します。
転職エージェントにはハッキリと希望条件を伝えよう
結論「転職エージェントには希望条件をはっきりと伝えることが重要」
転職エージェントにはハッキリと希望条件を伝えるべきです。仕事内容も含めて3つ優先順位をつけて伝えるのが良いです。多すぎても少なすぎてもいけません。
- 仕事内容
- 収入面
- 労働環境(雇用形態、転勤有無、リモート可など)
- 休日数、残業時間
- 福利厚生面
- 成果主義か年功序列か?
- 会社の経営方針、社風
- 上記の通り。
仕事内容を第一に伝えるのは必須です。仕事内容以外のどうしても譲れない希望条件については、ハッキリと転職エージェントに伝えておきましょう。多くても3つ程度が無難です。
転職エージェントに転職の希望条件をはっきりと伝えておかないと、転職エージェント主導で選考が進んでしまいます。例えば「勤務地のような労働環境」とか仕事内容でも「未経験分野に挑戦したい」とか「こだわり」があるはずです。
転職理由は転職の軸となる重要なものですが、希望条件も転職の軸に大きく関係する大事な要素です。
待遇面などの希望条件だけを第一目的に求人選定するとまず転職失敗します。しかしいくらマッチングした求人であったとしても、条件に不満があるのであれば、これも転職失敗します。
「快適な労働環境でやりたい仕事ができること」こそ転職成功の秘訣。バランスの取れた求人選定をするためにも転職の希望条件ははっきりとエージェントに伝えましょう。
なぜ転職エージェントは無料で利用できるのか?がわかるとどのような仕組みで利益を得ているのかがわかります。ビジネスモデルはあなたと転職エージェント、求人を出す企業側との関係だけで成立するシンプルなものです。
>>なぜ転職エージェントは無料で利用できるのか?【ビジネスモデルに起因】
転職エージェントにとっての顧客は企業であり、求職者は商品です。希望条件をはっきりと伝えておかないとキャリアプランに沿わない求人が紹介される可能性もあります。
>>転職エージェントはマッチング重視の使い方が良い【あなたは商品】
転職エージェントのビジネスモデルは以下の通りです。
- 企業から求人を依頼される。
- 転職エージェントは相応しい候補者を企業に推薦
- 候補者と企業とで労働契約が成立
- 想定年収の3割~4割が転職エージェントの売上になる
転職エージェントは企業から求人という形で依頼を受けます。
転職エージェントが企業に営業する場合ももちろんあります。
求人を企業から受注するのがファーストステップです。
次に求人に相応しい転職活動をしているあなたを探します。
転職エージェントが候補者を探す方法は大きく分けて2通りあります。
一つ目は転職エージェントに登録している人に対して探す方法です。
もう一つは転職サイトなどの外部から探す方法です。
ヘッドハンティングとスカウトとの違いは?で書いたように転職サイトにスカウトを出したり、ヘッドハンティングで引き抜くのです。
登録型の転職エージェントですと、転職サイトの登録者のレジュメを見て、スカウトを送ることが多いです。
一方ヘッドハンティングは人海戦術ですので、サーチ型転職エージェントが用いる手法です。
候補者が見つかったら、求人紹介をして応募を打診していきます。
もちろん求人紹介する順番が重要です。
企業へ紹介する推薦順位となるからです。
応募する候補者が現れたら、次は企業への推薦応募です。
もちろん候補者と企業との間で採用面接があり、お互いに納得してもらいます。
場合によっては条件アップの交渉も行います。
その候補者が無事入社して初めて、企業に対してあなたの年収の3割程度を紹介手数料として、請求出来ます。
あなたの転職活動が成功するために転職エージェントがサポートを行うのは、当たり前とも言えますね。
転職エージェントの売上に直結するのですから。
出来るだけあなたの年収を上げようと交渉するのも当たり前。
逆に言うと転職エージェントから市場価値があまりないと判断されてしまうと、求人紹介してもらえない可能性も。
「高く売れる」候補者に対して、最優先になるのはビジネスモデル上仕方ないことです。
だからこそ自分を売り込むためにも、転職エージェントとのキャリア相談で気をつける3つのこととは?に書いてあるようなことに注意して面談に望みましょう。
ぶっちゃけ、ウソはダメですが仕事ができるアピールをしないと求人紹介される機会を逃してしまいます。
>>転職エージェントとの面談で気をつけること【たったの3つだけ】
転職エージェントとコミュニケーションをとり、希望条件に合う求人紹介を増やす
結論「転職エージェントとコミュニケーションを密にとることで希望条件に合う求人紹介の機会が増える」
転職エージェントとの面談であなたの職務経歴と希望条件は必ず聞かれます。
職務経歴については転職面接と同じと考えて対応しましょう。
希望条件については過大評価してはいけませんが、正直に伝えましょう。
希望条件を伝えないと、マッチングしない求人を紹介されてしまう原因となります。
先程も書いたように「どうしてもゆずれない希望条件」に絞って伝えたほうが良いです。
つまり職務経歴は適切にアピールするとともに「希望条件」もしっかりと伝えることが大切です。
転職エージェントは職務経歴と希望条件にマッチングする求人を探します。
職務経歴だけでなく、あなたの希望条件に近いものを紹介しようと思っています。
年齢層によっても、職務経歴のアピールの仕方を変える必要があります。
20代の方はまだ経験が浅いですから、今までの実績よりも「これからどうしたい、どうなりたいのか?」を熱く語ってください。
>>20代転職で職種変更したいが、可能性はあるか?【問題なしです】
30代の方は必ず実績があるはずです。実績を出来るだけ数値化してアピールすると良いでしょう。
どれくらいのポジションにいたのかも、ぜひアピールすると良いでしょう。
40代以上になると管理職を経験する場合が多いはずです。
実務経験をアピールするのも良いですが、あなたの得意なことやあなたにしか出来ないことをアピールするのが理想です。
実績がないとあなたが考えている場合でも、必ずアピールポイントはあるはずです。
キャリアの棚卸しをしっかり行う効果とは?に書いたようにキャリアの棚卸しを行い、転職理由を明確にしておきましょう。
キャリア相談が終わっても、コンサルタントにはこまめに連絡を入れてください。
求人の状況を聞くだけでも全然違います。常にコミュニケーションをとっていれば、良い関係性が構築されます。
新規の優良求人を紹介してくれるかもしれませんよ。
少なくともただ待っているよりはずっとマシです。
連絡の手段は電話でもメールでも良いです。
電話の場合は時間帯を考えた方が良いでしょう。
朝早くや昼休みは避けた方が無難ですね。
夕方くらいがちょうどいいのではないでしょうか?
ある程度コンサルタントとのコミュニケーションが取れてきたら、後はメールでのやりとりの方が履歴に残りますし、相手は読みたい時に読めるので便利なのでおすすめです。
いずれにしても、週に一度くらいはコンサルタントとコミュニケーションをとってくださいね。
これ結構重要です。
筆者の懇意にしているコンサルタントが言うには、このようにマメに連絡してくる人は殆どいないそうです。
他人がやらないことをやることで差別化しましょう。
転職エージェントに意図する希望条件が伝わっていない場合どうする?
結論「転職エージェントのコンサルタントには能力差があるので、あなたの職務経歴を把握できているか再確認」
結構密にコンサルタントと連絡を取っていても、紹介される求人が職務経歴とマッチングしていないとしか思えないということはあり得ます。
相手は転職のプロです。
表面的な経験だけで求人を紹介しているわけではありません。
潜在的な能力も見ています。
可能性が1mmもなければ、わざわざ求人紹介はしません。
そこには何かの意図があるはずです。
コンサルタントに聞く前に、あなた自身で考えてみてください。
【この求人は何のために紹介されたのだろうか?】と。
コンサルタントに聞いてみると、目から鱗の場合があります。
もちろんあなたの職務経歴を把握できていないコンサルタントもいます。
コンサルタントの能力はかなり差があります。
無能コンサルタントを見極めるためにも、ちょっと違うかなと思った求人が紹介されたら、その理由を聞いてみましょう。もちろん先程書いたように自分なりに考えてくださいね。
コンサルタントを変更することも出来ますし、転職エージェントを変えてしまうことだって自由です。
転職エージェントの評判は殆どコンサルタントの能力に依存しています。
つまり転職エージェントの口コミは気にしても意味がないんですね。
評判の良いコンサルタントがいたとして、その人が担当になる確率は低いのです。
>>転職エージェントはコンサルタント次第【口コミ比較は無駄です】
転職エージェントのどこを使うのが良いのかを色々考えて悩んでいるんだったら、とりあえずは行動することです。
あなたには転職エージェントを利用するリスクは何もないわけです。
全ての転職支援サービスが無料で利用できるんですから。
>>転職エージェントを利用する上で費用はかかるのか【完全無料です】
あなたが転職活動をしていて、転職エージェントに登録するのが面倒だと思っているのだとしたら、考え直した方がよいかもしれません。
転職活動をしているあなたのライバルは複数社の転職エージェントを利用しているのが普通だからです。
>>【結論】転職エージェントは複数利用が基本です【注意点あり】
リクルートエージェントやdodaなど業界大手の転職エージェントは最低限登録しておきましょう。
転職エージェント登録後の面談は気合を入れてください。
必要以上に緊張する必要はありません。
転職エージェントも話しやすい雰囲気づくりをしてくれます。
あなたの希望条件をハッキリと伝えて、面談後もコンサルタントとコミュニケーションを密に取りましょう。
そういったちょっとしたことが転職成功の秘訣ともなるのです。
【裏事情】転職エージェントの裏事情とメリットとは?【転職のプロが徹底解説】
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